SNSでのフォローがきっかけに
そのころ私はSNS、中でもInstagramをチェックするのが習慣になっていました。自分で投稿するのではなく、さまざまなおすすめが上がってくるので、それを見て楽しむのが専門。さまざまな投稿やリール動画をチェックして楽しんでいました。
そんなある日、見知らぬアカウントからフォローされた私。そのフォロワーのアカウントを見ようとすると非公開になっていました。プロフィールを見ると、日本に在住している韓国人男性のアカウントでした。私は仕事柄、海外の人との交流に興味があったので、何げなくフォローリクエストを押しました。
程なくリクエストが承認されて向こうのアカウントが見られるようになり、投稿内容は韓国人から見た日本での日常生活だったので、深く気にすることもありませんでした。非公開アカウントだったことも、限られた人にだけ閲覧を許しているのだなという安心感につながっていたと思います。
予想外にDMのやりとりが盛り上がる
そんなとき、その韓国人男性からDMが届きました。フォローへのお礼とあいさつだったので、これまた深く考えずに返信した私。そうすると自己紹介があり、かなり詳細に自分のことを伝えた上で、顔写真も送られてきました。そんな中でお互いの職場や年齢が近いこともわかり、予想外にDMのやりとりは盛り上がりました。私は外国人の友人ができたと思い、数日間のDMのやりとりをした後、深く考えずに、向こうから提案されたLINE交換にも応じました。
彼のLINEはとてもマメで、朝、昼、晩と欠かさずあいさつの連絡がありました。私は中途半端に韓国文化への知識があり、韓国人はLINEがマメで即レスも普通だと知っていたので、そんなものだろうと思っていました。私自身はそこまでLINEはマメではないので、向こうのメッセージを未読既読でスルーすることも多かったのですが、それでも気にせず毎日LINEが来るので、私も次第に警戒心が緩んでいました。
そんなある日、決定的な違和感が
友人としてのやりとりだったものから、だんだん「口説かれてる?」と感じるようなやりとりに発展するまで、それほど時間はかかりませんでした。シングルマザーで恋人とも別れたばかりの私は、彼からの口説き文句に悪い気はしませんでした。
彼からは自分がどこにいて何をしているかというマメなLINEや写真などがよく送られてきたので、相変わらず深く疑うこともありませんでした。近いうちに会おうという話にもなっていました。
そんなやりとりが3週間ほど続いたある日、生活費の話題になりました。私はシングルマザーで生活はいつも苦しく、正直にその話をしたところ、無理なく資産を増やす方法があると言われて暗号資産の紹介があったのです。
その瞬間、私はようやく、これが国際ロマンス詐欺だと気が付きました。やりとりを中止し、彼のDMをInstagramに通報しましたが、今のところまだ彼のアカウントはInstagramに残っています。
まとめ
国際ロマンス詐欺はよく聞く話ではありましたが、こんなにさり気なく自分の日常に入り込んでくるとは思いもしませんでした。幸いにも私は被害もなく、精神的に大きなダメージを受けることもなく終えることができましたが、本当に相手を好きになってのめり込んでしまっていたらお金も注ぎ込んだかもしれないし、精神的にも二重に傷ついただろうなと想像できます。
SNS閲覧は楽しい娯楽ではありますが、どこでどんな変な人とつながってしまうかわからないツールでもあることを実感しました。気軽な娯楽だと軽く考えすぎず、しっかり自分で自分の身を守っていかねば……と考えを新たにしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/きびのあやとら
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著者:まっちゃ
40歳で再び独身に戻った、バツ2シングルマザー。30代まではボディラインにも肌にも自信あり。40代初期はプロポーションを褒められたり、そこそこモテたりでいい気になっていたが、40代半ばになり加齢の現実を徐々に目の当たりにしている最中。