嘘でしょ…勝手にそんなことする!?
近所の家の前を通りかかったとき、知らない男の子が後ろからついてきたため、「私たちはお家に帰るから、君もお家に戻ろうね」と何度か帰るようにうながしたものの、首を横に振るだけで帰るそぶりはありません。そして男の子は黙ったまま、私の自宅前までついてきました。困った私は「ここ私たちのお家なの……。もう帰るから、お家に戻ってね」とお別れを言って、玄関の扉を開け、娘と家の中に入ろうとします。すると次の瞬間、後ろから男の子がわが家に侵入! 突然の出来事に注意する間もなく、男の子は冷蔵庫をオープン。プリンを見つけた男の子は「これ食べていい?」と笑顔で聞いてきます。とにかく家から出てほしかったので、「帰って、お家の人に食べていいか聞いてから食べるんだよ」とだけ言って、プリンを渡して帰ってもらうことに。
後日、その子のご両親が手土産を持って、謝罪に来ました。話を聞くと、ひとりで自宅のお庭で遊んでいたところ、通りがかった私たち親子の「帰ったらプリンを食べようね」という会話を聞いてどうしても食べたくなったのだそう……。その子のご両親からは、勝手に人の家に上がらないように、また勝手に人の家の冷蔵庫をあけないようにきくつ注意したと言われました。一家は徒歩数分もかからないくらいの近所に住んでおり、今後のご近所付き合いを考えるとトラブルにはしたくないと思った私。「わざわざお越しくださりありがとうございます。最近引っ越してきたばかりなので、困ったことがあればぜひ相談させてくださいね」と穏便に済ませることに。また同じことが起きたらどうしようと心配していましたが、ご両親の注意が効いたのか、その男の子が無断で上がってくることはなくなりました。
その後、男の子のお母さんとはママ友になり、男の子を見かけたときは私のほうからあいさつをしています。近所の人とのコミュニケーションはあまり取らなくてもいいという考えを持っていた私。しかし普段からしっかり取ることにして、トラブル時に連携が取れるようにしようと考え直した出来事です。
作画/ひのっしー
著者:沢田 かほ
イヤイヤ期真っ最中の2歳の娘を育てるママ。初めての育児に毎日奮闘中。