運動場へ向かっていると…
マラソン大会が近くなり、気合いを入れて運動場へ向っていると、友だちが「生理なのに、走るの嫌だな~」と言っていました。私はまだ初潮を迎えておらず、また周りの友だちでも生理がきているのはその子だけ。そのため、生理という言葉にもぴんとこず、何で生理のときに走るのが嫌なのかわかりませんでした。
走っているときに
友だちと一緒に走っていると、友だちが急に「出た! 最悪」と叫んだのです。
私は友だちの声にびっくりして「え? どうしたの」と尋ねると、その子は「血がどるぅんっで出たんだよ」と教えてくれたのですが……。当時の私は理解できず「血が股からどるぅんって出るの?!」と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
そのときは、経血が出た瞬間はわからないものだと思っていたのです。
中学生になって彼女に共感
その後、私は小学6年生のときに初潮を迎えました。ですが、友だちの言っていた感覚に共感できたのは中学生になってからです。中学生になって運動部に入った私。ある生理中に走っていたときです。股から「どるぅん」と何かが出る感覚がありました。
そのときに、あのときの友人の言葉の意味は「これか!」とわかったのです。本当に友だちの言葉が衝撃的だったので、このときは「やっと理解できた!」と、なぜか理解できたうれしさが勝って……。
ただ、しばらくすると「どぅるん」と大量に経血が出たことから、ナプキンから経血が漏れていないかと不安になるように。「これが最悪という言葉の意味なのかな」とも理解した瞬間でした。
生理に関する感覚は、やはり実体験がないとわかりにくいものだなと感じました。今でも「どるぅん」と経血が出た感覚があったあとは経血漏れが不安なので、行ける状況であれば、すぐにトイレに行って生理用品を交換するようにしています。
著者/松谷 えりな
イラスト/マメ美
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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