反省する夫と妻の気持ち
泣きながら謝罪する夫の姿を横目に、私は自分の気持ちを正直に伝えます。
「私は……いいママになりたかった」
かおりさんは子育てに必死なあまり、自分にもいちろうにも厳しくしすぎたと口を開きます。
しかし、かおりさんが苦しんだ1カ月、いちろうが帰宅しなかった原因が後輩女性にあったことは、まだ許せないと話しました。
「こはるを連れて実家に帰ります」
かおりさんはいちろうのお人好しなところや子育てに一生懸命なところも理解した上で、やっぱり後輩女性を優先したことが心から消えないと告白します。
今は何を言っても言い訳になると思ったいちろうは、かおりさんを引き止めることができませんでした。そして悲しみに暮れるいちろうは、自分にはまだやるべきことがあると、心を奮い立たせたのでした。
お互いのやる気がそれぞれ違った方向に進んでしまい、すれ違うかおりさんといちろう。ここでいちろうを許せば問題は収束するかもしれませんが、かおりさんのモヤモヤした気持ちがそのままでは解決したとは言えませんよね。
一度距離を置くことで、解決の糸口が見つかることもあるでしょう。いちろうには現状を諦めず、何とかかおりさんの心をとり戻してほしいですね。
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