見知らぬ人に言われた言葉に傷ついたり、モヤっとしたりした体験談を3つ紹介します。
ケース1:病院で出会った笑顔の女性。私と娘に言ったのは…
娘と病院に行ったときのこと。当時1歳だった娘を静かに待たせるのは難しく、抱っこしたり膝におろしたり、床に立たせたりと、ごまかしながら過ごしていました。
そんなとき、横に座ったおばあさんがにっこりと笑いながら口を開きました。
「子どもってほんとに嫌! うるさくてしょうがない。よくそんなのと一緒に来られるわよね。私は見るのも嫌」
あまりにも穏やかな表情とやさしい声で言われたので、余計にびっくり! それでもおばあさんにとっては、落ち着きなく待つ娘が不快だったのは事実です。私は丁重に謝罪しました。
そんな私を見てキョトンとする娘……。なんだかかわいそうに思えてしまい、診察後、車の中で泣きました。
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子どもを静かに待たせるのは簡単ではありません。しかし病院には体調が悪く、騒がしいのが嫌な人もいるのも事実。
子どもと一緒に病院に行くときには、体調次第といえど、病院の外や車の中で待たせてもらうと、お互い嫌な思いをせずにすむかもしれません。
まわりの人から注意を受けるケースはそのほかにもあるようでーー。
ケース2:堪忍袋の緒が切れた! そんな私を見て…
子どもとショッピングモールに出かけたときの話です。私にとっては楽しみにしていた買い物でしたが、興味のない娘は店内を走り始めてしまいました。
放っておいたら迷惑をかけてしまいます。何度制しても聞かず、ついに我慢の限界に達した私は、走りまわる娘の腕を掴み、大きな声で注意したのです。
するとその場にいた女性が「そんなに怒らなくたっていいじゃない。怖いママね」とポツリ。正直、カチンときてしまいました。
それでも「今に限ったことではありません。朝からずっとこんなで大変なんですよ! 私毎日この子の相手をしてるんです!」と喉まで出かかった言葉をグッと堪え、急いで買い物を済ませたのでした。
知る由がないとはいえ、娘のやんちゃぶりを見てから言ってよ! と思った出来事でした。
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人前で大きな声で怒っているママを見かけたとき、その場面だけを切り取って、言い過ぎだ、怒ってばかりだと、決めつけるのは好ましくありません。かける言葉によっては、傷つく人もいるでしょう。
そんなときは、怒っているママに自分を重ねたり、その日常を想像したりすれば、「頑張って……!」とあたたかい目で応援できるのではないでしょうか。
しかし中には、何気ない言葉に傷つけられることもあって……。
ケース3: 悪気はないとわかっていても…
私が住んでいるのは、いわゆる“田舎”。比較的、子どもをあたたかく見守ってくれます。
ある日、息子とバスに乗ると、高齢女性が息子を見てニコニコ笑っていました。息子をかわいいと思ってくれるのは私にとっても嬉しいこと。高齢女性にほほ笑み返すと、女性は私の隣に座り、自然と会話が始まりました。
「かわいいわね〜男の子?」と女性。長男であることを伝えると、「それじゃ、最初が男の子でお父さんは喜んだでしょ! 」とさらにニコニコしています。
私は性別問わず、赤ちゃんを授かったことに喜びを感じていたので、そのひと言にモヤっとしました。
たしかに、昔は「後継となる男の子を……」と考えられていた時代もあったようですが、今はそんな時代ではありません。女性に悪気がないことはわかっていますが、「第1子は男の子であれ」という思考の人がいることに驚いたのでした
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悪気がないとはいえ、人を不快にさせる言葉を言われると、どうして良いかわからなくなってしまいますね。
そんなときは「それはあくまでその人の考え方」と割り切って、スルーできるといいのかもしれません。