よそよそしい態度の夫
ある夜、子どもたちの寝かしつけが終わり、夫がいるリビングへ戻った私。すると夫がハッとした表情で私のほうを見ます。「何だろう?」と一瞬不審に思いましたが、夫は手にゲーム機を持っていたので、ゲームをしていたんだと理解しました。
しかし、夫はどこかよそよそしい態度です。「何かあったの?」と聞くと、夫から「友だちとオンラインでゲームしててさ」と言います。何か後ろめたいことでもあったのかな……と少し不安に思ってしまったため、ちょっと安心。そして「なんだ。ご自由にどうぞ」と返答しました。
スマホで通話しながらゲームがしたい
すると夫は「それで……スマホで通話しながらやってるから。ちょっとうるさいかもしれないけど、気にしないでね」とのこと。よく見ると夫の耳にはイヤホンが。
「通話をしながらゲームをしたい」と言われることは初めてだったため、「だからいつもよりちょっとよそよそしい感じだったんだ」と納得した私。
子どもを寝かしつけたあとの唯一の夫婦時間であるため寂しくないと言えばウソにはなりますが、夫も仕事や育児から離れた「ひとり時間」なので、このときは「私も自分のひとり時間を楽しもう」と思えていました。
毎晩続く友だちとのゲーム
しかし、この日をきっかけに、夫の「通話しながらのオンラインゲーム」は毎晩続くように。さすがに毎晩、夫と会話できない日々が続くと、私も少し不満を抱くようになってしまいました。
そして「私が毎晩、オンライン飲みをしていたらどう思う? 嫌だよね?」「もちろん、ひとりの時間も大切だけどその中で適度に夫婦の時間も大切にしてほしい」――。そう思いを伝えると、夫は「わかった」と言ってくれたのでした。
その後、夫は適度にゲームを楽しみながら、夫婦時間も気にかけてくれるように。しかし、気づくと夫がオンラインゲームをすることがなくなっていました。「適度にゲームをしてもいいんだよ?」と言うと、夫は「オンラインゲームより君との会話のほうが大切だと気付いたんだ」と言ってくれ、私はとてもうれしい気持ちになったのでした。
著者/都 うめこ
イラスト/Ru
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