母に嫉妬する義母
県外でひとり暮らしをしている義母に会うのは年に2~3回程度。なかなか息子を会わせることができないので、代りに息子の写真をたくさんプリントして、帰省した際にプレゼントすることに。その中には、母が息子にミルクを飲ませたり抱っこしたりしている写真もありました。その写真を見た義母は「息子の名義で買った家なのに、嫁ちゃんのお母さんが居座るのは非常識だわ」「嫁ちゃんのお母さんが私よりも孫と長く過ごしているなんて、フェアじゃないわ!」「私は働いていて忙しいけど、あちらは仕事を辞めてお暇なのかしら?」と母に対する悪口ざんまい! あまりの失礼さに私が言葉を失っていると、夫が「妻のお母さんは、僕が仕事で帰るのが遅いと知ってサポートしてくれているんだよ? 文句じゃなくて感謝しなくちゃ」と義母へビシッ! と言ってくれました。実の息子から注意をされたことがよほどショックだったのか、青ざめて気まずそうな表情の義母……。「失礼なことを言ってごめんなさい。距離のこともあるし、寂しいのよ。もっと遊びに来てほしいわ」と本音を漏らしました。
寂しい思いをしているとは知らなかった私たち。夫と協力して連休に義母を自宅に招いたり、たまにテレビ電話をしたりするなど、義母が寂しくならないよう工夫をしました。また、義母の前で母と息子とのエピソードを話したり、母が写っている写真を渡したりするのは控えることに。そうすることで、義母は母に嫉妬することなく、息子との時間を楽しめているようです。
作画/ひのっしー
著者:桂ゆかり
働く乗り物が大好きな4歳の男の子と、ティッシュをひらひらさせて遊ぶのが大好きな2歳の女の子を育てるアラサーママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。