私はありさじゃないっ!
その日、私はマッチングアプリで出会った男性と食事に行く約束をしていました。彼が予約してくれたのはイタリアンレストラン。どんなお店なのかネットで確認してみると、内装も外装もとてもおしゃれで、メニューは私好み。彼のチョイスの良さに感心しながら、待ち合わせ場所に向かいました。
駅前で彼と合流し、レストランへと向かいます。お店に着く前も着いてからも会話はとても弾み、食事は楽しく進みました。彼のルックスも悪くなく、私は「この人と付き合ってみてもいいかも……」と考えながらデートを楽しんでいました。
するとそのとき、彼が私に向かって突然こう言い放ったのです。
「君ってさ、なんかありさっぽいよね」と。
私の名前と「ありさ」は、1文字も被っていません。「えー! そんなことないですよ」と言っても、なぜか彼は「いや、君の顔とか印象はありさっぽい」の一点張り。そしてあろうことか、その後の会話で私のことを「ありさ」と呼び続けたのです……。思わず背筋がゾワッとしてしまいました。
気持ち悪いやら意味がわからないやらで、そのあとの会話の内容は覚えていません。
まとめ
ひとまずその場は愛想笑いでなんとかやり過ごし、自宅に帰ってすぐに彼の連絡先をブロックしました。それにしても、彼は「ありさ」という名前に思い入れがあるのでしょうか……。今でも謎です。
著者/間宮ゆき
イラスト/はせがわじゅん
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