両親と旅行中だという妻
商談中に倒れ、そのまま救急車で病院に運ばれた義父。容態は安定し、病院のベッドで眠っていました。その横で、急いで駆けつけた義母が「こんなときに、あの子(妻)はどこにいるの!?」と慌てていて……。
義父が倒れた際、僕はまっさきに妻に電話をしました。しかしそのときはつながらず、義母と妻の妹に連絡してこうして急いで病院にきてもらったのです。義父に連れ添っている間、義妹が妻に再度電話をかけてくれていましたが、それでもつながらず……。僕は妻から「出かける」と聞いていました。しかし、連絡がとれず心配になり、僕はもう一度だけ電話をすることに。
病室から出て妻に電話をかけると、「何?」と不機嫌そうな妻の声が聞こえてきました。電話に出た!と思い、義父のことを話そうとすると……。「忙しいからかけてこないで!」と妻。その横で「何してるの?」という男性の声が聞こえてきました。
僕が「えっ、今のって…」と聞こうとすると、妻は慌てて「今、両親を旅行に連れてきてるから。こんなときに連絡とかウザイ!」と言ってきました。
こちらの発言を待たないまま、「次、連絡してきたら離婚だから」と電話を切られてしまいました。
妻と一緒にいたのは
まさか「離婚」という言葉を持ち出されるとは思っておらず、僕はびっくり。それに、「両親と旅行へ」というのはおかしな話だと思いました。
病室に戻った僕は、義母と義妹に事情を説明。すると義母と義妹が僕に謝罪をしてきました。
「本当にどうしようもなくて…ごめんね。お父さんからは職場でもいろいろ問題を起こしていると聞いて…」
妻は義父の経営する会社で働いていました。バリバリ働くタイプではあるものの、強引なところがあり、義父も手を焼くことがあると口にしていたことがあります。
そして僕が勤める会社と義父の会社は、一緒にあるプロジェクトを進めていたタイミングでした。おそらく、先ほどの電話で聞こえた男性の声は僕の同僚であるB。Bはそのプロジェクトの責任者でした。
「両親といる」と嘘をついてまで、Bと一緒にいる―? 電話に出た妻の反応からしても、怪しい……と考えていると、義父が目を覚ましました。検査結果に大きな異常はなく、僕たちは「よかった…!」と安堵しました。
プロジェクトは任せられない
この出来事から数カ月が経ったころ、僕は妻とBの不貞行為の証拠を集めることに成功しました。義父に協力してもらい、義父の会社の社員に話を聞くと、2人が密な関係であることを知っている人が多々いたのです。
不貞の証拠を得たことを義父に伝えると、義父は僕と妻、そしてBを自分の会社の社長室に集めました。
そして、妻とBに「率直に聞こう。私が倒れたとき、君たちは何をしてた?」と聞きました。妻は「地方のプロジェクトの緊急連絡が入って…遠くにいたよ」としらばっくれて……。
僕は集めた証拠を机の上に並べました。義父が倒れた日、電話での声から2人一緒にいたことは明白でした。しかしその日の証拠となると難しく……。何日かかけて、僕は2人がホテルに入っていく姿を写真に残すことができたのです。
2人でホテルに入っていく写真を突きつけられた妻。認めて謝ってくれるのかと思いきや……急に開き直って、「だって、この人(僕)との関係は冷めきっていたし」と反省していない様子でした。Bも、「いや、違うんです…」としどろもどろ。
それを聞いていた義父は、「言い訳は聞きたくない!」とキッパリ。そして、2人はプロジェクトから外されることになりました。
彼らの末路
2人が外されたプロジェクトは僕主体で動いていくことになりました。
不貞していたことが明るみになり、大きな仕事からも外され、妻は義父に激怒していました。まったく反省している様子は見られず、義父は
「なら勝手にしてくれ。親子の縁を切ろう。好きに生きていいぞ」となんと勘当宣言。義父の言葉を聞いて焦った妻は、急にしおらしくなって謝罪をしていましたが、義父が妻の言葉を聞き入れることはありませんでした。
もちろん、僕たちは離婚。義父からは何度も頭を下げられました。しかし、むしろ義父にはとても助けられた気持ちです。元妻とBの関係は続いていたようですが、最終的には破局したようです。
元妻からは何度か「やりなおしてほしい」との連絡が届くものの、僕はもちろん彼女とやり直すつもりはありません。
私生活でのバタバタはあったものの、元義父との会社とのプロジェクトは成功。離婚したあとも、元義父はとてもよくしてくれていて、今後もビジネスパートナーとして長い付き合いをしていきたいです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!