つかの間のまったりした時間
夫は仕事が忙しいため家にいない時間も長く、普段から子どもと2人きりで過ごすことが多い毎日。わが子はとてもかわいく、毎日幸せを感じているのですが、初めての育児に自信が持てず、ひとりで赤ちゃんを見続けるプレッシャーで私は精神的に疲れを感じていました。
そんな中、夫が3週間ほど出張へ行くことになり、生後5カ月の子どもと実家で過ごすことに決めました。実家の両親と弟も帰省を喜んで迎えてくれ、いろいろ手伝ってくれたので、私は安心してのんびり過ごすことができました。
神対応の高齢女性との遭遇!
そんな実家生活のある日のこと。お散歩ついでに子どもをベビーカーに乗せて、スーパーへ買い物へ行きました。しかし、レジ待ちをしていたときに、子どもが突然泣き出してしまいました。
なかなか泣き止まない子どもに焦り、周りの方に申し訳なく思っていた私。すると、面識のない3人の高齢女性が子どものそばに来て、あやしてくださったのです。その間に私は会計と袋詰めまで終わらせることができました。
私がお礼を伝えると、高齢女性たちはニコニコしながら、「最近は赤ちゃんを見ることが少なくなってきて、久しぶりの赤ちゃんを堪能させてもらってありがとうね」と逆にお礼を言われ、「ふくふくして幸せそうな赤ちゃんね、お母さんが愛情たっぷり育てているのが見てわかるわ、幸せね」と褒めてくださいました。
その出来事以降、私は少し心に余裕が生まれました。ひとりで子どもを見ていると気を張って過ごしていた私。しかし、周りの人たちも赤ちゃんを心配して見ていてくれていることがわかり、少しだけですが、子育てにゆとりが持てた気がします。
著者:青山はなみ/2023年9月生まれの男の子のママ。初めての育児を頑張りながら、自身の体験談を執筆中。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年4月)