気前よくおごってくれる彼氏だった
私に初めて彼氏ができたのは大学3年生のときで、お相手は3つ上の社会人でした。
初めてのデートの際、おしゃれなレストランで食事を楽しんだのですが、彼が全額支払ってくれました。その後も、デートのたびにプレゼントを買ってくれる彼。金払いがよくやさしい彼氏に出会えてよかった、と思っていました。
彼の家へ遊びにいったら…
付き合って3カ月ほど経ったころ、彼から「これから俺の部屋にこない?」と誘われました。彼からは「マンションに住んでいる」と聞いていたのですが、実際に遊びにいってみたら……なんとそこは、古びたアパートだったのです。
それだけでもびっくりしたのですが、部屋の中も衝撃的でした。布団とミニテーブルだけの殺風景な部屋だったのです。電気代の節約のために蛍光灯は1本だけ、トイレは1日に1回しか流さない、ボロボロに破れたルームウェアを着続けているなど、彼がかなりの節約家であることが判明して、私はドン引きしてしまいました。
ひとり暮らしはお金がかかりますし、節約も大事だと思います。ただ、ここまでケチだと彼の結婚は無理だなと思ったら、急に気持ちが冷めてしまいました。その後、彼とはギクシャクしてしまい、半年ほどで別れました。
元カレと別れたあと、社会人になってからいい出会いがあり、今の夫とトントン拍子で結婚することに。結婚の決め手は、金銭感覚が同じだったことです。夫は高年収というわけではありませんが、生活に必要なものは気前よく買ってくれますし、お金の相談も気軽にできるため、この人と結婚してよかったと心から思っています。
著者/八みつ子
作画/ちゃこ
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