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中学校の教師の夫がアドバイスする「正しい育児」に疲れて限界に達した妻⇒夫がトドメのひと言を

わが家は30代後半夫婦と小学校1年生・年中の子どもの4人家族です。夫の職業は中学校の教師。子どもへの接し方の知識が豊富なため、声かけや対応について悩んだときには、すぐに夫に相談していました。アドバイスも的確でとても助かっていたのですが、正論ゆえに苦しいと感じてしまうことが増えて……。そんな夫のアドバイスをうまく昇華できるようになったエピソードを紹介します。

 

小1の壁?荒れる息子に悩む妻と相談に乗る夫

2024年の春から小学校に入学した息子。のんびりしていた幼稚園生活とのギャップに苦しんでいるのか、登校前と帰宅後に荒れることが増えました。私や夫、妹との口論が増えたり、習い事に対するやる気がなくなったりと、常にピリピリしています。今までも疲れているときには、そういったことも多少ありましたが、暴れ回る、勝手におやつを食い荒らすなど、凶暴性が増した印象です。

 

夫婦としての見解は「新しい生活に順応するために学校で頑張っている分、家では甘えさせてあげよう!」ということで一致。妹のこともフォローしつつ、見守ることにしました。とはいえ、危険なことや健康を害すること、周りに迷惑をかけるようなことは、見過ごすわけにはいきません。

 

例えば、習い事のスポーツ教室でチームのメンバーに迷惑をかけるようなときには、諭すように声をかけ、そこから親子の口論に発展するというのがお決まりになっていました。チームメイトが一生懸命プレーする中、ただただ嫌そうに過ごしている息子を見る時間は、私にとっても大きなストレス。親子にとって良い時間になっていないと感じ、悩んだ私は夫に相談しました。

 

夫の「正しい」アドバイスに限界を感じる妻

「サッカーに連れて行ってもなかなか練習に参加しないんだよ。したと思ったらゴール前で土いじりをし始めて。メンバーにも迷惑がかかるし、やる気がないなら行かないほうがいいと思うんだよね」「そもそも練習が休日の朝にあるからか、行く前にもすごくぐずるし、楽しくないなら続ける意味あるかな? 連れて行っている私もすごくストレスを感じている」と、夫に息子の現状と自分の考えを吐露。

 

すると夫は「ストレスを感じているのは君自身の問題だよね? 息子はどうしたいと言ってるの?」とひと言。たしかに、息子本人に聞くと「続けたい!」と言うのです。そして「サッカー自体はもしかしたら好きじゃないかもしれないけれど、友だちと一緒に過ごす時間だから大切にしてあげようよ?」と続けて話す夫。私もその考えは正しいと感じるし、そうできたらとは思います。

 

さらに、「お母さんは頑張ってプレーする息子の姿が見たいんだ」と子どもに伝えたことを告げると「それでお母さんのために頑張るのは違うよね? 自分が仲間とうまくなりたいからやるものでしょ?」と言うのです……。これもまた正論。でも私には、毎週その時間が虚しく、苦しく、限界に達していました。

 

「正しく」見守れる夫に、息子のサッカーを見てほしいとも思いますが、同じ時間に部活指導の仕事があるため、それもかないません。そんな夫は、これ以上どうしたらいいのかわからない私に「いいな~俺も息子のサッカー見に行きたいよ」とトドメのひと言を投げかけたのです。

 

 

長い時間子どもといるのは私!と自信を持つことに

その言葉を聞いた私は、あ然として何も言えませんでした。私にとって、とても苦しい時間であるにもかかわらず、息子のサッカーを見に行ったこともない夫は、それをうらやましいと言っている……。これ以上話しても私のつらさは伝わらないんだと思いました。

 

加えて夫は「息子はお母さんのことが大好きだから、どうしても甘えてしまうんだよ。俺相手だったらそうはいかないから、どうかそのまま甘えられる存在でいてあげて欲しい」とも。

 

夫の言葉はショックでしたが、このことをきっかけに、なんでもかんでもと夫に意見を求めるのはやめようと決心した私。そして夫の言う「息子はお母さんのことが大好き」の言葉だけを胸に刻み、「息子と長い時間一緒に過ごしているのは私なんだ!」と、もっと自分の考えに自信を持つようにしたのです。その結果、自分なりのベストな対応を取れるようになり、「正しい育児」に苦しむことはなくなりました。

 

まとめ

夫のほうが職業柄子どもへの対応力があると感じていたことで、私は自分で考えることを怠ってしまっていたと反省しました。夫のアドバイスはたしかに理想的ですが、実際にそれを自分ができるかどうかはまた別だと気付いた私。

 

これからは、まずはもっと自分で頭を働かせ、行動し、それでも悩んだら夫に相談してみようと思います。そして、夫からのアドバイスをそのまま実行するのではなく、良いと思うところは受け入れ、できないことは自分なりの方法で対応することで、より良い夫婦・家族の関係を築けるようにしていきたいです。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

 

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著者:結城 すみれ

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