夫と結婚したことを後悔
すっかり夫に惚れ込んでいた私は「今は貯金がなくても愛さえあれば!」と、結婚を承諾。今思えば、それが間違いでした。
結婚してみて、やはり困ったのは金銭面。夫の毎月のクレジット請求額は10万超、家に生活費として入れてくれるお金は多いときで8~10万円。少ないときは0円のことも。
私の給料と、結婚前の貯金を切り崩して、なんとか生活を保っている状態でした。
そして、結婚直後から私に対する夫の態度は豹変。夫は釣った魚にエサをやらないタイプだったのです。やさしさのかけらもなくなった夫に対し、私の愛情も冷めていきました。
また、私は子どもが欲しかったのですが、結婚後、一度も夜の営みがなく、いろいろ話し合っておけばよかったと後悔しました。
我慢の限界に達して、離婚を切り出すと、意外にもすんなり承諾してくれて、離婚成立。
結婚生活のあっけない終わりに、しばらくは「これでよかったのかな……?」と悩むこともありました。しかし、1カ月もしないうちに、気持ちの整理がついて「やっぱり離婚してよかった!」と思えるようになったのです。
その後、私は取引先の社長と再婚することに。2人の子どもにも恵まれました。今の夫は結婚前後で態度を変えることはなく、今も私を大切にしてくれています。
うじうじ悩み続けるよりも、思い切って決断を下した方がいいこともあると実感しました。苦労はしましたが、今でも私はあのときの選択が正しかったと思っています。
イラスト/ふくふく
著者:峯松花蓮
30代後半、2児の母。料理が好きで毎日の食事作りが一番楽しい時間。