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「ママ、ヤバいかも…」長女と遊んでいた1歳の息子が苦しみ出し…→緊急事態を目の前に顔面蒼白…!一体何が!?

次男が1歳のころのお話です。わが家はカウンターキッチンのため、目の前のリビングで子どもたちが遊んでいるのをキッチンから確認できます。そのため安心して日ごろから12歳の長男と11歳の長女に次男のお世話を頼んでいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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娘よ叱ってごめんね…

いつものように仕事を終えて、次男を保育園へ迎えに行き、帰宅しました。長男と長女がリビングにいたため、この日も次男のお世話をお願いして、私は夕食作りを始めました。少し経つと長男は自分の部屋へ戻ってしまい、長女が遊び相手をしていました。次男にお菓子をせがまれた長女は、保管場所からお菓子を取って次男に渡してあげていました。そのとき、事件は起きてしまいました。 長女が私のほうに駆け寄り、「ヤバいかも……」とひと言。私は困惑し、「え? どうしたの?」と言いながら、次男を見ると、次男は固まっていて、なんだか苦しそうに見えました。すると突然、次男は大泣きし始めました。

 

私は、慌てて次男のほうに駆け寄ると、次男はひと口サイズのクッキーを大量に口に入れて喉に詰まらせてしまったのです。私は焦りながら、背中を叩いたり、口の中に残っているお菓子をすべて取り出しました。大泣きしながらも、少しずつ詰まったお菓子が出てきて、数分後やっと次男は落ち着きました。

 

このとき焦ってしまった私は、お世話をお願いした長女に「なんでちゃんと見ててくれなかったの?」と叱ってしまいました。あとから冷静になって考えてみると、長女は次男が欲しがったからお菓子をあげただけで何も悪いことはしていません。焦っていたとはいえ、そんな長女に怒ってしまい、私は反省しました。そして、見えるところでのお世話だからと長男や長女のお世話を過信していたことに気づきました。 長男や長女に次男のお世話をお願いするときは上の子たちに感謝し、私が親として目を離さないようもっと注意しなければならないと反省した出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

子どもがものをのどに詰まらせてしまうと心配で慌ててしまうかもしれません。ただ、口の奥まで指を入れて取り出そうとすると、かえって口の中に押し込んでしまうことがあり危険です。

 

もしお子さんが喉に物を詰まらせてしまったら、すぐに119番通報をし、以下の応急処置をおこなってください。

 

<意識がない、呼吸がない場合>

心肺蘇生(気道確保・胸骨圧迫)をおこないます。

※母子健康手帳に方法が記載されています。もしものときのために、日ごろから手順を把握しておくと安心です。

 

<1歳以上の子どもの場合>

腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法・ハイムリック法)をおこないます。

①子どもの背中側から救護者の両手を回す

②みぞおちの前で両手を組み、勢い良く両手を絞ってぎゅっと押す

 

<1歳未満の乳児の場合>

①救護者が膝を曲げ(もしくは椅子に座り)、太ももの上に子どもをうつ伏せに抱きあげる

②子どもの背中の、肩甲骨の間のあたりを手のひらで5~6回強く叩き、詰まった食品を吐き出させる(背部叩打法)。

 

それでも窒息が解除できない場合や意識がない場合には……

 

③子どもをあお向けに寝かせ、心肺蘇生と同じように、左右の乳頭を結んだ線の中央で、少し足側を指2本で押す。

 

※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通る物)は誤飲するおそれがあるため、 赤ちゃんや小さな子どもに渡さない、手の届くところに置かないということも心がけましょう。小さな子は口いっぱいに食べ物を詰め込むこともあるので、食事やおやつのときは子どもから目を離さないようにしてくださいね。

 

 

 

 

作画/いずのすずみ


著者:鈴木はる

12歳ともうすぐ2歳の男児、11歳の女児を子育て中の3児の母

 

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