おむつ替えでじっとしていない娘
娘が1歳のころ、ショッピングモールへよく出かけていました。その日も買い物途中で娘のおむつを替えようとベビールームに行くと、ひとつ空きがあったのでそこへ娘を寝かせました。
ベッドに備え付けのベルトをしても動きたい盛りの娘の動きは止まらず、服を脱がすだけでも時間がかかってしまいます。でも、それもいつものことなので、娘に話しかけながらおむつ替えを進めていました。
隣にいたのは同じぐらいの年齢の男の子
娘の服を脱がしていたときに隣から視線を感じ目をやると、男の子と目が合いました。大体娘と同じぐらいの年齢だと思います。するとその男の子のママが、「あら~〇〇くんは大人しくおむつ替えができて偉いですね〜! 隣の子みたいに暴れてばかりいたらダメですよ〜!」と言ったのです……。
私は呆気にとられてしまい、娘のことを言われているんだと気がつくまでに時間がかかってしまいました。その間に隣の親子はどこかへ行ってしまって……。娘はニコニコ遊びながらおむつ替えから逃げようとしていただけだと思っていたのですが、「もしかしてうるさかったのか?」「迷惑をかけてしまっていたのか?」といろいろ考えながらおむつ替えを終了しました。
外で待っていた夫に報告すると、「気にするな! その人の機嫌が悪かっただけだろう。普通はうるさいと思ってもそんな攻撃はしない」と。私はモヤモヤしましたが、悩んでも解決できないし、気持ちを切り替えました。
ただその後、公共の場でおむつ替えをするときには、娘が集中できるようにおもちゃを持たせるなど工夫をするようになりました。
突然の出来事に驚きましたが、娘に何もなくてよかったと思っています。私自身も周囲への配慮が足りなかったと反省し、日々過ごしていかなくてはいけないと考え直す機会になりました。
著者:高山ななみ/30代女性/2013年、2015年、2018年、2020年生まれの4人の子どたちと夫との6人暮らし。医療系の資格を保有。医療の知識や子育ての経験をもとに、ライターとして活動中。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)