だしの旨みを楽しむ冷やし中華に挑戦!
今回挑戦したのは、NHK『きょうの料理』で、料理研究家・土井善晴さんが紹介した「和風冷やし中華」です。
正直なところ工程がちょっぴり多めなのですが、手間をかける価値大アリの一品を、ぜひチェックしてみてくださいね!
土井善晴さん「和風冷やし中華」の作り方
材料(2人分)
・中華麺(生)…2玉
【冷やし中華スープ】
・濃いめの和風だし…カップ1(材料は下に記載)
・うす口しょうゆ…大さじ4
・米酢…大さじ4
・砂糖…大さじ1と1/2
・ごま油…大さじ1/2
・しょうが汁…しょうが10g分
【具】
・きゅうり…2/3本
・ハム…50g
・しいたけのうま煮…2~3枚(材料は下に記載)
・もやし…70g
・卵…1個
・紅しょうが(千切り)…10g
・練りがらし…適量
・塩…適宜
・サラダ油…適量
【濃いめの和風だし】 ※つくりやすい分量。でき上がりは約カップ3+1/3。
・昆布(5cm四方)…1枚
・削り節…10g
・煮干し…6g ※煮干しを加えることでコクを出す。 気になれば頭と腹ワタを取る。
・水…カップ4
【しいたけのうま煮】 ※つくりやすい分量。冷蔵庫で4~5日間保存可能。
・干ししいたけ…8枚
・干ししいたけの戻し汁…カップ2
・砂糖…大さじ3
・しょうゆ…大さじ1と1/2
作り方①濃いめの和風だしを作る
【濃いめの和風だし】の材料をすべて鍋に入れ、中火にかけます。煮立ったらアクを取り、火を強めて1分間ほど煮立て、火を止めてください。
かたく絞った布巾を使い、ボウルにこし入れて絞りましょう。
作り方②しいたけのうま煮を作る
干ししいたけは水で戻し、軸を落とします。鍋に戻し汁と戻したしいたけを入れ、煮立ててアクを取りましょう。
落としぶたをして中火で4~5分間煮たら砂糖を加え、火を弱めてさらに10分間煮こみます。
しょうゆを加え、煮汁が少し残る程度に煮詰めてください。
作り方③トッピングの具材を用意する
【きゅうり】
両端を切って皮を剥いたきゅうりを、斜め薄切りにして並べ、千六本切り(※)にします。
【ハム】
ハムは半分に切り、千六本切りにします。
【しいたけのうま煮】
しいたけのうま煮は、厚みを削ぐように切り、千切りにしてください。
【もやし】
もやしはひげ根を取り、熱湯で茹でてざるに上げます。塩少々を振ったらうちわであおぎ、手早く冷ましてください。
【錦糸卵】
卵をボウルに割り入れ、塩少々を入れてよく溶きましょう。
フライパンにサラダ油少々を熱したら、卵液を流します。両面を焼いて取り出し、粗熱が取れたら細切りにしてください。
※千六本切りとは、千切りよりも少し太めの切り方だそうです!
作り方④冷やし中華スープを作る
【冷やし中華スープ】の材料をボウルに入れて混ぜ合わせます。
大きめの器に氷水を張り、ボウルごと冷やしましょう。
作り方⑤麺を茹でて盛り付ける
麺を茹でてざるにとり、流水でよく洗いましょう。氷水にざるごと浸けて冷やし、水気をよく切ってください。
冷やした器に麺を盛り付け、具材をトッピングします。スープをかけて、練りがらしを添えたら完成です。
【実食】だしが効いた「和風冷やし中華」を食べてみた!
涼しげな見た目に惚れ惚れする間もなく、いただきます!
丁寧にとった和風だしが効いたスープは、絶品。これまでの冷やし中華史において、こんなにも上品な旨みを味わったことがありません。
お行儀が悪いけど、飲み干したい……(ズズッ)。
酢を加えたことでほどよい酸味を感じられるので、後味もスッキリ!甘辛く味付けされたしいたけのうま煮とも相性抜群です。
またスープや器をしっかり冷やしたのもポイントで、冷たい麺ならではの締まった食感やコシを楽しめますよ。
アレンジレシピ・「奄美大島名物・鶏飯風」も作ってみた
レシピの分量通りに作ると、和風だしやしいたけの甘煮が多めにできあがります。
どちらも活用しやすい食材ではあるのですが、余った錦糸卵や紅生姜もまとめて使い切りたいという方は、「奄美大島名物・鶏飯風」を作ってみてはいかがでしょうか。
なぜ「風」なのかというと、本来の鶏飯は「鶏のだし」をかけるものですが、このアレンジでは和風だしでいただくからです。
ご飯をお皿によそったら、しいたけの甘煮や錦糸卵をのせます。お好みで、蒸し鶏や刻み海苔、青ねぎなどの具材も追加して、塩で味を調えた和風だしをかけてください。仕上げに紅生姜をトッピングして、完成です。
本家の鶏飯とは少し違いますが、丁寧にとっただしの旨みをシンプルに感じられて、とても美味しいですよ。
ときには料理の手間も楽しんでみよう!
工程は多かったものの、たまにはゆったりした気持ちで手間をかけ、料理の時間を楽しむのも良いものだなと感じました。
手間をかけたことを後悔しない美味しさなので、丁寧に過ごしたい休日にも、ぜひ作ってみてくださいね。