義父の不倫相手の娘の自分が、今でも義姉を苦しめ続けていることを知り、今後もお店で働いていいのか悩むはるかさん。
しかし、同じお店で働くスタッフ・ふうかちゃんはその考えを真っ向から否定してくれました。
「私もはるかさんに出会ってなかったら義姉のようになってた」
はるかちゃんがそう話す理由は5年前、はるかさんとふうかちゃんが出会ったころにありました。
ふうかちゃんとの血のつながりがない継母は、実子である弟だけを可愛がり、ふうかちゃんに冷たく当たります。
そんな家庭環境にあったふうかちゃんは、はるかさんと過ごす時間が唯一の救いとなっていました。
実父と継母の夫婦仲が悪化していくなか、おなかを空かせた弟を見かねたふうかちゃんは……?
実の父親さえ、私を見捨てた…
はるかさんからもらったパンをゴミと呼び踏みつぶす継母が許せず、もみ合いの喧嘩になったふうかちゃん。
ふうかちゃんが首を絞められているのを横目に、その場を離れた実父……
助けてくれなかった実父に絶望し、はるかさんのもとへと逃げだしました。
「私は誰にも必要にされない、いらない子なんだ」
そう呟くふうかちゃんにはるかさん「それは違う」と伝え、彼女自身も父親から暴力を受けた経験があり、傷だらけで店に来たふうかちゃんが放っておけなかったことを話します。
ふうかちゃんは、はるかさんと出会ったことで自分の存在価値を見出し、弟に対して憎しみの暴力をふるうこともなく、これまで生きてくることができたといいます。
幼いころに受けた心の傷は、そう簡単には癒えません。
ときには、行き場のない憎しみを他人へ向けてしまうこともあるでしょう。
子どもと関わるときには、子どもたちが自分の存在価値をしっかりと認識できるよう心からの愛情を表現しながら接したいものですね。
※「虐待かも?」と思ったら:児童虐待の通告は全ての国民に課せられた義務です。要保護児童を発見したら、速やかに通告してください。すぐに児童相談所に通告、相談ができる全国共通の番号は「189(いちはやく)」(児童相談所虐待対応ダイヤル)です。匿名で通告、相談もできます。通話料は無料です。
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