信じられない夫の発言
娘の夏服を買いに家族で出かけたときのことです。私はどれを娘に着せようかとウキウキしながら店内を見て回っていました。そんな中、小花柄のかわいらしいワンピースに心を惹かれた私は「これ、かわいいね! 娘ちゃんに似合うと思うんだけどどうかな?」と夫に話しかけました。夫はなぜかムスッとして「センスないね」「そんなゴミみたいなデザインのどこがいいの」とぼそり。普段はやさしい夫から飛び出たひどすぎる言葉に私は驚きを隠せません。「前から言おうと思っていたんだけど、どうしてそんなフリフリした洋服ばかり着せるの?」と夫はイライラした様子。これまで娘の服は私が選んだものばかり着せていました。ボーイッシュな服を好む夫は、私が選ぶ服のデザインがいつも気に入らなかったようで、意見するのを我慢していたそう。そうだったんだ……と今まで夫の意見を聞いてこなかったことを反省しつつも、娘の前で暴言を吐かれたことに怒りが湧きました。
しかし、「娘の前で『ゴミ』とか、そんな言葉使わないで!」と厳しく注意すれば、火に油をそそぐだけ。私はいったん怒りを堪えて冷静に「これまで意見を聞かなくてごめんね。でも、今みたいな態度をこれからもされると、言葉を理解できるようになったときに娘が嫌な気持ちになると思わない?」と伝えてみることに。ベビーカーの中でニコニコしている娘を見て、夫も冷静になったのか小さく「ごめん」と謝ってくれました。結局、私が選んだ服と夫が選んだ服をそれぞれ一着ずつ買うことを提案。「両方買って、どっちを着るかはその日の娘に選んでもらおう」と言うと、夫は納得してくれたようです。
まだ言葉がわからないとは言っても、いつか娘がその言葉遣いのまねをするようになるかもしれません。夫が不満を溜め込んで娘の前で暴言を吐かないように、定期的に意見を聞くよう心がけています。
作画/ Pappayappa
著者:伊藤まりな
1歳の娘を育てる20代のママ。娘が生後7カ月のときに復職。夫は残業で帰宅時間が遅く、平日はワンオペに奮闘。子どもを寝かしつけたあとに、こっそり食べるスイーツが日々の楽しみ。