においがバレないように…
小学生の高学年のとき、母に「汗がくさい」と言われて、初めて自分の脇のにおいが臭いことに気付きました。それからは毎日においが気になり、周囲にばれないようにする日々。汗をかいたらこまめに拭いたり、出かける前に制汗剤を使ってみたり着替えを持っていくこともありました。
しかし、私は肌が少し弱く、ロールオンタイプの制汗剤を使うとヒリヒリして、さらに汗をかいてしまいます。いろいろな製品を試してみた結果、今ではデオドラントシートでこまめにやさしく拭くことが私のにおいの対処法となりました。
悩みを打ち明けた相手
きっと私のにおいに気づいた人は何人かいると思いますが、自分から打ち明けたのは、夫と3人の子どもたち。夫は、結婚する前の同棲していたころから気づいていたそうです。今では、においがしたら教えてほしいと頼んでいるので、とくに外出先ではありがたい存在となっています。
そして、息子が3歳のときに一緒に寝ていると、たまたま脇の近くに息子の顔が近づいてしまい、「ママ、くさい!」と言われてしまったのです。
私が脇が臭いことを打ち明けたところ、息子は「くさくてもママ大好き!」と抱きついてくれました。今までずっと悩んでいたことが嘘のように、うれしくなる出来事となりました。
今も職場や外出先で汗が出てくると、隙があればこまめに汗を拭いています。家にいるときは肌のことを考え、デオドラントシートは使わないようにしていたので、息子にバレてしまったのでしょう。しかし、ずっと悩んできた人生の中で、家族といる間は少し気が緩んでもいいかなと思えました。
イラスト/ミロチ
著者:北川さくら
2018年生まれの5歳の男の子、2019年生まれの4歳双子の女の子を子育て中のママ。幼稚園を2年、認定こども園を2年の勤務経験あり。自身の経験をもとに妊娠、出産、育児の体験談を執筆している。