コンプレックスを抱えていた友だち
中学校1年生のときに仲よくなった友だちは、身長が140cm台と比較的小柄で体重も軽く、華奢な体つきをしていました。
体型が関係しているのか、彼女は中学生になっても初潮を迎えていないことをコンプレックスに感じているとのこと。一方の私は小学校4年生で初潮を迎えていたため、彼女から「何を食べたら生理がくるようになるの?」「生理ってどんな感じ?」といった質問をされることがしばしばありました。
急な体調不良に見舞われ…
ある日、その友だちが顔色を悪そうにしながら登校してきました。心配になって「大丈夫?」と尋ねると、彼女は、我慢できないほどではないもののおなかに痛みがあり、朝から下痢が続いていると言います。また、おなかの痛みも強く、内側からおなかを押されているような圧迫感があるとのことでした。
明らかに顔が青白く、しんどい様子が見受けられたため、とても心配したことを覚えています。
その後、下痢と腹痛は1週間以上続いたそうです。
下痢だと思い続けていたものは
友だちに体調不良が起こるようになってから1週間後、授業終わりに2人で一緒にトイレに行くと、個室から友だちの叫び声が聞こえてきました。彼女は「下痢が赤くなってきている!」と大きな声で騒いでいます。心配した私は、急いで友だちが入っている個室の前に行きました。
よくよく話を聞いてみると、友だち本人はまだ気づいていませんでしたが、1週間続いていたのは下痢ではなく、少量の経血だと判明。「多分それが生理だよ!」と教えてあげてから急いで教室に戻り、ナプキンを持ってきて友人に渡しました。
1週間も生理がきていることに気がつかなかった友だちに、ただひたすらに驚いたことを覚えています。この出来事から10年以上が経ち、大人になってから聞いた話だと、「生理の終わりかけのような色の経血が出続けていて、色からして生理だとは思わなかった」とのことでした。
友だちとは大人になった今も会っていますが、笑い話の1つとして今でも話題に上ります。
著者/石井 せつ子
作画/モリナガアメ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
-
「暑いから脱ぐわ。持ってて」彼が突然上着を渡してきて…彼の行動の意図とは?
-
ずっと気になっていたトイレ奥の「謎の箱」。初めて開けてみると…衝撃の光景に呆然
-
「大丈夫…?」川で水遊びをしていた私⇒気がつくと下半身が大惨事になっていたワケ!