その後日、たっくん親子は英会話教室に遅れて参加してきたのですが、なんとたっくんがお菓子を食べながら教室に入って来たのです。先生が教室内で食べ物を持ち込むのは禁止だと話すと、急にムスッとするたっくんのママ。
一度考えるフリをすると、「レッスンする前にここで座って食べようか♡」と言って、みんながいる前でお菓子を食べ続けたのです。さらに、たっくんママは「子どもはノンストレスでのびのび育てないと」「子どもがやりたいことは全力でサポートするのが親のつとめ」など、独自の育児論を語り出して……!?
自分にとって都合の良い言葉だけを並べるママに、"待った"の声が…!
「……あのっ!!」
そう口を開いたのは、ゆうくんママでした。
「それって子どもためとかじゃなくて、
あなたがラクしたいからじゃないですか?」
「なんですか急に~♡
うちはたっくんがストレスがたまらないように、
たっくんのやりたいことを優先しているんです♡」
「ストレスがどうとかの話よりも、
何がダメで何が良いかを教えないと、
子どものためにならないですよ?」
ゆうくんママのど正論を聞いたたっくんママは、
一瞬ポカンとした表情を浮かべると、
「そうですか♡」と返しました。
「まぁそいういう意見もありますよね♡
今日はもう失礼します♡」
たっくんママはくるっと振り返ると、
にっこりと笑いながら教室を後にしたのでした。
◇ ◇ ◇
確かに子どものやりたいことをサポートしたり、優先してあげたりすることは大事だと思います。しかし、ゆうくんママが言うように、子どもにやっていいことと悪いことの区別をちゃんと教えていかないと、本当の意味でその子のためにはならないですよね。たっくんママを見ていると、どことなくわが子と向き合うのを逃げている印象を受けたのですが、皆さんはどう感じましたか?