足の指が痛くて整形外科を受診
当時、看護師として病棟で働いていた私は、ある日を境に足の指に痛みを感じるようになりました。「足がむくんでいるのかな」と思い、高価な弾性ストッキング(むくみ取り靴下)を買って毎晩はいてみたものの、症状は悪くなるばかり。
歩くのがつらくなるほど痛みが強くなったので、勤務していた病院の整形外科を受診しました。視触診やX線検査など、ひと通りの診察をしてもらい、最後に先生は「念のため」と言って血液検査をすることになりました。
血液検査の結果は
血液検査の結果、RAと抗CCP抗体という数値が異常に高いことがわかりました。病名は「関節リウマチ」。女性に多く、30代で発症することも珍しくない病気とのこと。関節リウマチは手の指がこわばるものだと思っていたので、診断が付いたときは驚きを隠せませんでした。
医療職なので関節リウマチ患者さんと接したことのあった私は、患者さんの曲がった手の指や痛みに苦しむ姿を思い出し、「自分も将来は……」と、しばらくは落ち込んだ状態で過ごしました。
薬のおかげで症状は改善
関節リウマチの治療の基本は、薬物療法でした。最初は複数の内服薬を使用していましたが、症状が落ち着くにつれ、徐々に薬の種類も減っていきました。
当初はアンカードラック(治療のカギとなる薬)で「メトトレキサート」という薬を服用していましたが、口内炎と吐き気の副作用に悩まされていました。たしかにリウマチの痛みは減ったけれど、常に3~4個の口内炎と強い吐き気で、何のために治療をしているのかわからなくなることもありました。
主治医に相談したところ、「吐き気が改善するかも」と飲み薬ではなく「メトジェクト皮下注」という、週に1回の自己注射に切り替えることになりました。また副作用止めの薬も変更し、様子を見ることに。これが私には合っていたようで、口内炎も吐き気もすっかりよくなり、痛みもほとんどなく経過しています。
私は比較的薬がよく効くタイプのようでした。薬がよく効いたのは、症状が出てから1カ月と、割と早期に受診をしたことが功を奏したのだと考えています。
リウマチは早期発見・早期治療をすることで、その後の経過が大きく違うといわれています。このときばかりは痛みに弱く、大げさな自分の性格に感謝しました。
まとめ
関節リウマチはほとんどの場合で、生涯に渡って薬の使用が必要とのこと。昔はステロイドしか薬がなく、副作用に苦しむ人が少なくありませんでしたが、今は効果が高く副作用の少ない薬が多く開発されています。こうやって仕事も育児も諦めずにチャレンジできるのは、現代医学のおかげだと感じています。今でも時々痛みが出ることはありますが、うまく病気と付き合っていきながら、毎日を過ごしていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:岸まり子/30代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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