久しぶりの結婚式参列
同じ職場で働く仲間だった私と知人は、休憩時間になるとよく一緒に話をしていました。ある日、知人が「私、今度久しぶりに結婚式に参列するのよ」とウキウキした口調で話してくれました。親戚の結婚式なのだそう。5年ぶりくらいの結婚式という話を聞いた私は「ドレスは決まってる?」と聞くと、知人は「そうだ、忘れてた! 帰ったらドレスを見ておかないと」と、結婚式に参列することばかり考えていてドレスのことはすっかり頭になかった様子でした。
その日、彼女は帰宅するとクローゼットへ直行。クローゼットの奥深くから数年間使っていなかったドレスが出てきました。ドレスにかかったカバーを外し、自分にドレスを当てて鏡で見てみると「え、なんかダサい……」と思ったそう。それもそのはず、ドレスは10年ほど前のトレンドデザインなので、今見るとダサいと感じてしまっても仕方がありません。知人はドレスを新調することにしました。
ドレスを買い替えると聞いてから2週間くらいたち、知人に「いいドレス見つかった?」と聞くと「え、まだ探してもないよ」と、まだドレスを選ぶつもりもない様子。知人は、なんでもギリギリにならないと行動しないと自分でも話していたし、彼女のペースがあるのだろう…… と、それ以上追求することはしませんでした。
まだいいだろうと油断していたら…
ドレスを購入したか聞いてから数週間、結婚式まで残り1カ月くらいに。そこで知人はやっとドレスを探し始めました。仕事の休憩中に彼女はスマホで通販サイトのドレスを選んでいたので「あれ、お店で買わないの?」と尋ねると知人は「お店で見てみたんだけど、結構高いからネットで探してるの」と言っていました。
この先しばらくは結婚式の予定がなく、またクローゼットに眠ってしまうかもしれないから安く済ませたい、とのこと。スマホとにらめっこしていた知人は好みのドレスと靴を見つけたようで、その日の休憩時間の間に早速購入していました。そして数日後、注文したドレスと靴が知人の自宅に届いたのですが、「あとで見ればいっか」と、届いた荷物をそっと部屋の片隅に置いたそうです。
荷物が届いて2週間ほどたち、やっと知人は中身を確認することに。「何よ、これ!」開封して知人は驚きました。通販サイトの画像で見ていたドレスとは色味やスカートの長さが全然違い、靴も思っていたよりもギラギラ光る素材の靴で、年齢にしてはちょっと派手すぎます。
実際着てみたら印象が変わるかな? と思った知人は、とりあえず試着してみることに。しかし、ドレスは背中にファスナーがあるワンピースタイプだったのですが、なんとウエストから上にファスナーが上がりません。靴も、実際履いてみても舞台衣装で使えそうなくらいギラギラ。知人は「せっかく買ったのに!」と思わず声を上げてしまったそうです。
結婚式前日までドタバタすることに
せっかく買ったドレスだから、どうにかしてこのドレスを着ようと思った知人は、ファスナーが上がるように、自分が痩せなければいけないと考えました。スマホで「すぐ痩せる方法」と検索して、そこで出てきたストレッチ法や食事制限を結婚式前日までの2週間続けてみることに。ドレスの丈も長くて気に入らなかったので、自分で裾をカット。靴はすぐに買い直してもいいと思ったようですが、ドレスが着られるようになろうと精いっぱいで、靴のことを考える余裕がなかったそう。
結婚式前日の朝、もう一度ドレスを着てみました。2週間頑張ってダイエットした努力も虚しく、ファスナーは上がりません。ファスナーの上がらないドレスを明日の結婚式に着ていくわけにはいかず「仕方ない、今日中に新しいドレス買おう!」と慌てて近くのお店に向かうことにしました。
結局、ドレスを2着購入することになってしまうので少しでも出費を抑えようと、いろいろな店を見て回ることに。「結婚式はもうしばらくなさそうだし、もうドレスを着る機会なんてそうそうないだろうから……」と、価格重視でドレスのデザインは妥協して購入しました。靴は欲しい形や色が見つからず、仕方ないので家にある靴で代用することに……。
まとめ
結婚式当日、結局ドレスも靴も間に合わせのもので参列した知人。そんな納得のいかない姿を周りに見られないように、知人は極力席から立たずに出された料理を食べていたそう。これをきっかけに、知人は「これからはなんでも早めに準備する!」と決意したようです。
40代になると結婚式に参列する機会は減るかもしれませんが、知人のように突如ドレスが必要になることも。しかし、何年も前のドレスはデザインが古く、今の年齢や体形と合わない可能性も大きいでしょう。ドレスに限りませんが、私も面倒だからと後回しにして結果的に慌ててしまうことがあるので、自分が納得できる結果にするためにも、余裕をもって早めに行動しようと思った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:勝 さとみ/30代女性・ライター。2015年生まれと2020年生まれの2人姉妹を育てる30代シンママライター。肌の悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中!
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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