インドアな彼氏
20代のころにお付き合いをしていた彼氏との話です。私は出かけることが好きなタイプ。一方、彼はインドアで滅多に自分から行きたい場所を言わないため、デートの提案や計画、予約はほとんど私がやっていました。
ホテルの予約をしたものの…
あるとき、某遊園地へ泊まりがけで遊びに行くことに。やはり私からの提案だったので、準備のほとんどは私が担当し、彼には「ここのホテルが安いから予約してもいい？」「待ち合わせ時間は何時がいい？」などの確認だけしました。
しかしデート当日、ホテルに関して重大なミスが発覚！ 遊園地の入場チケットが入った宿泊プランを予約したつもりが、入場券なしのプランを選んでしまっていたのです。
追加で入場券代を払うのは予想外の出費。それが彼の不満につながったようで、「どうするの？」「何で事前にちゃんと確認しなかったの？」と怒り出す展開に。そして、そんな彼を見て、私も今までの不満が爆発し、「いつも私ばっかり計画を立てて、あなたは付いてくるだけじゃん！！」と大泣きしてしまいました。
私は今まで彼の前で泣いたり怒ったりしたことがなかったため、彼はとてもびっくりしたよう。「ごめん……」と謝罪してくれ、その後は仲良く遊園地デートを楽しむことができたのでした。
彼は私が泣いて怒るまで、「デートプランを彼女に任せっきりにしている」という自覚がなかったよう。察してほしいと我慢するのではなく、相手の気になる部分は言葉で伝えることが重要だなと学んだ出来事でした。
著者／大里美琴
作画／霜月いく
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