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新車のドアがへこみ大ショックの私に2歳の息子が「あれで直そう!」⇒とんでもない物の名前を連呼され…

上の子が2歳になったばかりのころの話です。ある日、車で出かけた先の駐車場で子どもが勢いよくドアを開けた瞬間、すぐ横にあった柱にぶつけてしまいました……。

車の修理に使おうとしたものは…

新車ということもあり、大人げなく「あぁ、へこんじゃった……。どうしよう」とがっかりしていたら、その様子を見た子どもが「お母さん、馬油! 馬油がいいよ! 直してあげるからね!」とたくさんの人が行き交う中、大きな声で言ってきたのです。みんなクスクスと笑いながら通り過ぎていくのがわかりました。

 

わが家ではよく、怪我ややけどをしたり、皮膚に不調が見られたりするときには、市販の馬油を使っていました。子どもにも「馬油は何にでも効く魔法の薬なんだよ〜」と言いながら塗っていたものです。もちろん何でも治せるわけではありませんが、様々な皮膚の不調に使っていたので、「魔法の薬」なんて冗談半分で言っていました。そのことをよく覚えていたようで、車のへこみを直せるのだと思ったのでしょう……。子どもの気持ちはうれしいですが、大きな声で言われるのはとても恥ずかしかったです。しかし、子どものやさしさをむげにはしたくなかったので、「直るかなぁ? 直るといいねぇ」と言って頭を撫でました。

 

まだ小さいからといって、外で言われると恥ずかしいことは冗談でもあまり言わないように気をつけたほうがよいと実感した出来事です。

 

 

作画/さくら


著者:村田 佐知子

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