「なんでもいい」をそのまま受け取った夫
私の初めての出産後は、思ったより出血が多く、入院準備に持ってきていた下着が足りなくなってしまいました。出産前は「面会に来てくれる夫に洗濯物を預ければいいか~」くらいにしか考えていなかった私。疲れ切った頭だったこともあり、予想外の出来事に焦ってしまいました。
夫に「すぐに着替えのパンツをなんでもいいから持ってきてほしい」と連絡しました。仕事の都合で面会時間ギリギリに来てくれた夫は、着替えを入れた荷物を置くとすぐに帰っていきました。そのとき、急いで駆けつけてくれた夫に感謝するばかりで、すぐに荷物を確認しませんでした。これがいけなかったのです……。
その後、検温に来てくれた看護師さんが「着替えを出すのを手伝いますね」と言ってくださいました。荷物から取り出されたのは、なんと真っ赤なレースのTバック!! それは私の勝負下着!!
看護師さんは気を使ってくださったのか、手にしたTバックをそっと荷物の袋に戻して、「こちらを使いますね」と別の下着を取り出し、何事もなかったかのように着替えを手伝ってくれました。
私も「お願いします」としか言えず、もう顔から火が出るとはこのことかと思いました。確かに「なんでもいい」と言ったのは自分だけれど、少し考えたらわかるでしょう!と思ったのですが、後の祭りです。
後で夫に怒りの電話をすると、急な連絡に何かあったのかと気が動転してしまい、下着の入った衣装ケースからよく確かめもせず持ってきたということでした。それにしても手に取った時点でおかしいと思わなかったのかと思うのですが、入院の準備不足だったことや、しっかり伝えなかった自分が悪いと反省。この事件があってからは、「報連相は落ち着いてする」「頼み事をするときには詳細をしっかり伝える」という夫婦間の約束を作ることになりました。
著者:秋本かなこ/2019年生まれと2021年生まれの兄弟を育児中ママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)