あるとき、たっくんパパがママの代わりにたっくんと一緒に授業を受けると、息子のあまりにも自由過ぎる授業中の態度に驚いてしまいます。
後日、たっくんパパはママに向かって、「たっくんが周りに迷惑をかけている」「たっくんのことをこのまま注意しなかったら、たっくんは成長できない」と強く指摘。その言葉にたっくんママはショックを受けてしまい、その場で倒れてしまったのでした。
目を覚ますと、病室にいたたっくんママ。そこにははたりさんやゆうくんママの姿がありました。たっくんママは目を覚ますと、会話の流れで母親に愛されなかった幼少期の思い出を話し始めました。そして、妊娠が判明すると、”私の幼いころのようには絶対させない”と決意をしたのでした。
息子が生まれると、毎日ひたすら褒めるママ。しかし…
"息子のやることすべてを喜んであげたり、認めてあげる"
たっくんママは、日々それらを実践していました。
そして、自分の言ってほしかった言葉を息子に伝えることで、
たっくんママ自身も満たされていったのです。
「そんな過去があったんですね……」
「薄々気付いていましたよ?自分の愛情表現が
ほかと違うということも……」
「けどそれが正解だと信じ込むしかなかったんです……」
「ママがたっくんにたっぷり愛情を注いでるのはよくわかる。
けど、褒めることだけが愛情じゃないんだよ?
注意することも愛情の1つなんだよ」
たっくんパパはそう返しました。
「ママだいじょーぶ?ねんねした?」
ママの声に反応したのか、
たっくんは起き上がるとママに話しかけたのでした。
◇ ◇ ◇
もしかしたら、たっくんママは"注意する=子どもを否定する"と思い込んでいたのかもしれません。ただ、たっくんパパが言うように、"その子のために注意をする"というのも立派な愛情になると思います。これまでずっと褒めてきたたっくんママにとっては、注意の仕方など最初は難しいかもしれませんが、今後はたっくんのためにも良くないと思ったことは、注意をしてあげてほしいですね。