入社シーズン到来!
結婚後ずっと、私に家事を任せきりの夫。共働きで忙しいのは同じなのに、炊事洗濯・買い物・ごみ出しまですべて私です。少しでも分担してもらおうと苦言を呈すれば、「俺は花形の営業だ。お前みたいに終日地味にパソコンを見ているだけじゃないんだよ」と逆ギレする始末。私はマーケティング部門でデータの収集や分析をおこなう重要な業務を担っているのに、何もわかっていません。
おまけに最近は、「俺は、新人の女子社員たちから愛称で呼ばれているんだ。今日も飲み会だしな。みんな俺の話を聞きたいんだと」とニヤニヤ笑い。
ハラスメントに当たらないよう、飲み会も強制すべきではないと会社からのお達しがあったばかりなのでそれとなく注意をすると、「俺が後輩たちに慕われているんだから、ネチネチ文句を言うなよ。嫉妬か? まあすごく気の利く頑張り屋の子もいるけどな」と、うれしそうなのです。
私は半ばうんざりして、「ごはんを食べないなら先に言って。作っちゃったらもったいないし」と言うにとどめました。
数カ月後…
そんなある日、私が残業のため帰宅が遅くなると連絡をすると、夫はまたも飲み会だという返信でした。それなら夕食を心配する必要もありません。私は急いで作業を再開したのですが……。1時間ほどして、いきなり夫から「お前と結婚したのは間違いだった」というメッセージが届いたのです。
「お前、仕事ができないって会社で噂になってるぞ」
「一応フォローしておいたけど」
「夫に恥かかせるなよ」
「あんたこそ大丈夫なの?」
意味不明なので「突然、何?」と送り返すと……。 私はあきれるやらバカらしいやら。と言うのも実はこのとき……。
それ、誰のこと?
「今ね、あんたのことで上司から呼ばれたところ。残業していた私を見かけて、良い機会だからって」
夫からは返信がありません。
「ウワサされているのはそっち。いつも仕事をサボり、あり得ないミスばかりで会社に損害を与えかねないって。新卒の子たちからも苦情が殺到。愛称じゃなくて蔑称(べっしょう)で呼ばれていたのよ。飲み会に勝手に入り込んでは特定の子に言い寄っているとか。これ、訴えられてもおかしくないわね」
そう、正式発表の前に、妻である私に夫の処分=左遷が知らされたのです。しかし私は、このことで逆にふっ切れました。度重なる行き過ぎた行動と、「結婚は間違いだった」という彼の言葉、下心見え見えで後輩の女の子に近づいていた事実などから、すっかり愛情がなくなっていたため、離婚を言い渡したのです。
泣きながら謝ってきた夫ですが、会社の調査で、新人以外の後輩女性にもストーカーまがいの行為を繰り返していたことが発覚。勝手に好かれていると思い込んでワンチャンを狙っていたらしいのです。妻の私はまさに赤っ恥! その後、問答無用で離婚届に署名させました。
私は、自分の見る目がなかったのだと落ち込みましたが、早く別れられたのが不幸中の幸いだったかもしれません。今しばらくは仕事に集中し、結婚生活ですり減った心を癒やしていこうと思っています。
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実は仕事ができず、後輩たちからも疎まれていた元夫。ウワサされていたのが自分だとも気が付かず、妻を見下す言動は許せませんね。早々に離別できてよかったのではないでしょうか。
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