ママのうっかりが3年後に…?
案の定、息子は疲れたのかすぐに眠りにつきました。乗車直後に急いでおむつを替えておいてよかった〜と思いながら列車に揺られること約2時間半……。やっと自宅のある駅に到着。しかし、もうすぐ車に乗るというところで、ピタッと息子の動きがとまりました。「どうしたの?」と聞くと、「ママ、漏れちゃったかもしれない」と言うので見ると、確かにズボンを伝って靴まで濡れていました。電車の中でぐっすりだったもんな。安心して出したら量が多くて、おむつから漏れちゃったんだなと思い、おむつ交換と着替えのため息子を連れて駅のトイレへ。
そこでズボンだけ脱がせてみるとなぜか息子の素肌があらわに。どういうことか数秒理解できませんでしたが、なんとおむつを履いていませんでした。列車のトイレにおむつを持っていったのに、おむつを脱がせるだけで履かせずにズボンを履かせていました。私が「おむつ、履いてなかった!」と目をまんまるくして言うと、息子も「おむつ、はいてなかったねぇ!」とゲラゲラ笑って、二人でずっと笑い合っていました。出口で待っていた夫はトイレの中からとても楽しそうな笑い声が聞こえてくるので、不思議に思っていたそうです。
列車の中で漏らさなくてよかった! が一番の感想です。息子はあのとき私と笑い合ったことがよほど印象的だったのか、5歳になった今でも時々思い出したように、「ママー、『おむつ、はいてなかった!』面白かったねぇ」とうれしそうに言います。私にとっては失敗談ですが、息子にとっては面白かった思い出として記憶に残っているようでびっくり! 何事においても、最終チェックは大切だと感じた出来事です。
著者:白川 はる子/30代・公務員
5歳と0歳の兄妹を育てる母。育児休暇中で、5年ぶりの新生児の育児に奮闘中。
作画:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)