「生理って、気持ちの問題だよね」
高校のときのクラスメイトと付き合っていた私。彼はとても頭が良く、いろいろなことを知っていました。付き合い始めたころは、そんな私の知らないことを教えてくれる彼のことが大好きでした。
しかし、彼は生理への理解には乏しく、私が生理前で情緒が不安定になると「気持ちの問題じゃない?」と言うのです。ホルモンバランスの乱れで……と説明しても理解してくれる様子がなく、とてもつらかったです。
「頭がよくていろいろ知っているのに、どうして生理への理解がないの?」と、枕を濡らしたことも少なくありませんでした。
「生理だったら、アレできないじゃん」
中でも一番つらかったのが、生理になったことを伝えると、決まってその日のデートがなくなること。生理でもデートはできること、ゆっくり散歩したりカフェに行ったりしたいと伝えても……。
「嫌だよ。だって生理だったらアレできないじゃん」
と、彼は性行為ができないためデートをしたくないと言うのでした。
生理じゃないときは、とてもやさしい彼で、「頭もいいし、生理のこともいつかわかってもらえる」と期待していましたが、私は次第に、彼は私との時間を大切にしてくれているわけではないのだと、悟るようになってしまいました。
そして、付き合って6年で彼との別れを決意。別れを切り出したときでさえも、「なに、生理? 怒ってんの?」と言ってくる始末でした。
この元彼の影響もあり、「男性は生理を理解してくれない」と思っていました。ただ、今の夫は生理の知識こそありませんでしたが、つらいことや症状を伝えると、心配したり理解を示してくれたりします。「わからないからこそ、ちゃんと生理について教えてほしい」と言われたときは、とてもうれしかったです。これからも生理のことを伝え、話し合いながらお互いのことを知っていきたいと思っています。
※生理中の性行為は、感染症などのリスクが高まります。お互いに相手を思いやり、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。
著者:やまだ べこ/30代女性・夫と2024年生まれの娘と3人暮らし。幼稚園・保育園・障がい児施設での勤務経験あり。自身の子育ての経験を活かしながら、生理に関する記事や筋トレ・美容・ダイエットジャンル記事も執筆。
作画:ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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