ママ友の心無い言葉と、夫の神発言
娘が生後8カ月のころの話です。近所にAさんという1歳の男の子を育てるママ友がいました。Aさんは、自宅保育で息子を育てているらしく、よくお散歩コースや近くの公園で会い、娘のことをとてもかわいがってくれていたのです。
私は就職が決まり、娘を保育園に預けることに。朝のお散歩中に遭遇したAさんにも「保育園に預けて、仕事に出ることになったんだ」と何気なく近況を伝えると、それまでニコニコしていたAさんの表情が曇り……。黙ってしまったAさんを私が心配していると、急にAさんは瞳を潤ませ「ひどい! 保育園に預けるなんてかわいそうよ!」「一緒に過ごしてあげたらいいのに」「保育園で放っておかれてもいいの?」「あ~かわいそうかわいそう」と言うではありませんか。Aさんの思わぬ反応に面食らった私は、「そうですかね……。夫ともよく話して決めたことなので……」と差し障りない返事でいったんその場から逃げることに。
保育園に預けることはかわいそうなの? とモヤモヤした私。夫にこの出来事を話してみると「自宅保育を大切にしている人なのかもね。まあ、よそはよそ、うちはうちだよ」とポツリ。夫の言葉に、目からウロコ。子育ての方法は人それぞれ違うものだったとハッとした私。夫の発言でモヤモヤが一気に晴れました。やがて仕事を始めると生活リズムが変わり、Aさんとは会うことはほとんどなくなりました。たまに会った際に「娘ちゃん、保育園で泣いていない? 大丈夫なの?」と聞かれますが「楽しく過ごしてるみたいです」とさらっとかわしています。
目の前で子どものことを「かわいそう」と言われると、意外と動揺してしまうのだなと知りました。夫の言うように「よそはよそ、うちはうち」。子育てで大切にしたいポイントは人それぞれだと、自分の心に言い聞かせようと決めた出来事です。
著者:小田ひな/20代・主婦。おてんばな0歳の女の子を育てる母。毎日ハッピーに過ごすのがモットー。おふざけ好きな夫との3人家族。初めての子育てを楽しみ中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)