衝撃を受けた医師の言葉
身体測定の中で、平均よりも身長が低いことを指摘された次男。健診の最後に、医師に相談してみました。
夫と私の身長を聞かれて2人とも低いことを伝えると、医師は「ちょっと調べますね」と言って、次男が今後何センチまで伸びるかを計算し始めました。
「そうですねぇ……。まぁ、お父さんと同じくらいの身長にはなるかもしれないし、もしかしたらお父さんよりも低いかもしれない」「でも、あまり成長に期待しないほうがいいよ」
まさか医師からそんなことを言われると思っていなかった私は、衝撃を受けました。医師から「成長に期待するな」と言われるなんて……。
ひと言の重さ
その場にいた職員さんもびっくりしたのか、帰り際に「あまり気にされなくても大丈夫ですよ」「健康なことが一番ですから」と声をかけてくれたのですが、そのやさしさがかえってつらかったです。
次男が幼稚園に上がってからしばらくは、身長をかなり気にしていた私。けれどもその後、次男の身長が思ったより伸びたのもあり、平均よりは低いものの以前より気にならなくなりました。
今回の医師の言葉で、あらためて言葉の重みに気付かされましたし、私自身も言葉の使い方に気をつけようと思いました。そして実際に職員さんの言葉のとおり、健康であることが何より大事だと思います。身長にばかり目を向けず、健康に育つよう、生活リズムを整えることやバランスよく食事をとることなどに意識を向けようと思った出来事でした。
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日本小児内分泌学会のHPによると、子どもの身長が低い原因の多くは、両親も背が低いなどの遺伝や体質によるものだそうです。しかし、なかには成長ホルモンなどの身長を伸ばすホルモンが出ていない場合や、染色体や骨の病気によって身長が伸びない場合もあるのだそう。気になる場合は医師に相談すると安心ですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:菅田 梨香/30代女性/5歳・11歳の男の子を育てる母。趣味は食べることと歌うことです。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)