長い待ち時間に加え、時には先生から栄養状態をたしなめられることもあり、病院に行くのはちょっぴり憂うつ。
そんなワンタケさんの唯一の楽しみは、病院の後に立ち寄る、調剤薬局のマダムの笑顔だったのですが……。
マダムの笑顔が元気の源だったのに…
いつもとは正反対に超絶真顔なマダムに対し、「私、何かしちゃった?」と心配になるワンタケさんでしたが、改めて考えてみると、その日はムスコくんを連れずにひとりの通院。
「あの笑顔はムスコに向けられていたんだ……!」とハッとするのでした。
いつも笑顔で接してくれる人が、なぜか真顔……! たしかに不安になりますよね。一方、それがふだんは一緒にいる子どもに向けられているものだった、というのにも納得。天真らんまんな子どもの様子は、大人にとっての癒やしです。
しかし、癒やされることばかりではないのが子育て。調剤薬局のマダムがそうだったように、顔を合わせた人をニコニコの笑顔にさせるムスコくんですが、彼にはワンタケさんを困惑させる、とある弱点があるようで……。
息子の字が汚い理由はきっと…
字を丁寧に書くようムスコくんに言い聞かせるも、「ママはどうだったの?」と聞かれた瞬間、ワンタケさんの脳裏には過去の自分の姿が……!
ムスコくんと同様に字が汚かった自分を振り返り、「お互いに頑張ろう……」としか言えなくなってしまうのでした。
子どものことを思って注意したことが、ふと冷静になってみると自分にも当てはまる……。字の汚さに限らず、これは“育児あるある”ではないでしょうか? 遺伝的な要素だけでなく、一緒に生活している親と子どもとなれば、弱点や短所が似ていたとしても不思議ではないのかも。
いずれにしても、ワンタケさんとムスコくんのように「お互いに頑張ろう」と言える親子関係は素敵! 子どもの姿から自分自身の弱点を認識し、一緒に前進しようとできるのも、子育ての醍醐味の一つなのかもしれませんね!