すると、目覚めたときに私はとんでもない状況になっていたのです。私が死の恐怖を感じた出来事です……。
車で眠ってしまった私。目が覚めると…!?
疲れからか、うっかりウトウトしてしまった私。目が覚めると、まるでサウナの中にいるような暑さに襲われました。窓を開けようと思い、起き上がろうとしたのですが、体が思うように動きません。
ぼーっとする頭でも、「まずい! これは熱中症だ!」とすぐに思い当たりました。エアコンは効いていたものの、日光の当たる位置にいたのがまずかったようです。
助けを求めようとしびれる手でどうにかドアを開け、そのまま車外に転げ落ちた私。「誰か!」「人が倒れてる!」という通りがかりの人の声をもうろうとしながら聞いていました。
そこへ、運よく夫が飲み物を取りに車へ帰ってきたのです!
「大丈夫か!」と言って私に駆け寄り、私を抱き上げた夫。その瞬間に、私の意識は飛びました。
「私はもうだめかも…」
次に意識を取り戻したとき、私は波打ち際に寝かされ、子どもたちからバケツで海水をかけられていました。子どもたちに声をかけようとしても体はしびれたままで、うまく呼吸することさえできません。
「もうだめかもしれない」と思っていると、夫が若い男性を連れて戻ってきました。その男性はライフセーバーで、私のからだを保冷剤などで冷やしながら、救急車を手配してくれました。
その後、迅速に適切な処置をしてもらえたこともあって、回復しました。その後、後遺症などもありません。夫と子どもたちはもちろん、通りがかりの人やライフセーバーの男性、救急隊員さんたち、病院スタッフさんたちには感謝してもしきれません。
また、車内でエアコンをかけていても熱中症になることがある、そして熱中症は命の危険にもなることを身をもって学びました。あんな辛い思いは二度としたくないですし、周りの人にも心配をかけたくないので、今では熱中症対策を徹底的にしています。
著者:m ひなこ/40代女性/2人の息子の母。医療機関に勤務。趣味は暇さえあれば寝ること。
イラスト/きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)