ママ友の迷惑行為にあ然…
息子が9歳、娘が5歳のころのお話です。一軒家のわが家では、家庭用のプールを庭に置いて遊ぶのが毎年の恒例。子どもたちと私たち夫婦がみんなで入っても余裕があるくらい大きく、深さ約65cmもあるプールなので準備は大変ですが、楽しみにしてくれている子どもたちのため、毎年頑張って用意しています。
夏休みに入ると、息子から「明日Aくんとプールしたい!」とお願いをされたので、私はすぐにAくんママへ連絡。Aくんママからは「私もついていくね」と返事が。Aくんは息子が学校でよく遊ぶお友だち。Aくんママと私はあいさつする程度で、休みの日に遊ぶのは初めてだったため会えるのが楽しみです。その晩、夫と30分ほどかけてプールの準備をし、翌日は朝早く起きて、1~2時間かけて水をためました。
ところが当日、Aくんとママと見知らぬ高学年の女の子が2人一緒にやってきたのです。Aくんのいとこらしく、事前に知らせてこないことに驚いていたら「この子たち勝手に遊ぶから気にしないでね〜」と悪びれない様子のAくんママ。いとこたちは大はしゃぎでプールを占領。いくら大きいプールとはいえ、まだいとこたちより体が小さいわが子とAくんは、はしゃぐいとこたちのそばでは危なくてのびのびと遊ぶことができません。少し落ち着いてもらわなきゃと思っていると、いとこたちは「このプール、色がダサくない?」「水が全然足りないんですけど〜」と文句を言いながら勝手にホースで水を足していきます。たまらず私はこっそり「止めてもらえるかな?」とAくんママに声をかけますが、「え〜ケチじゃん! ひざ下くらいの水じゃ子どもたち楽しめないでしょ。あと、お菓子足りないから人数分用意よろしくね!」とニヤニヤ言ってきました。
Aくんママは私のことをプールの従業員かのように扱ってきて、私はいよいよ我慢の限界……。しかし、私より先に口を開いたのはAくんと息子。「プールに入るときは大人の言うことを聞かないと危ないよ。先生が言ってたよ」と眉をひそめて息子がAくんのいとこたちに注意。さらに「お母さんも大人なんだから止めないとダメだよ。迷惑だよ」とAくんが諭してくれました。
「小学3年生のAくんのほうがしっかりしているね」と言うと、静かになるAくんママといとこ2人。恥ずかしくなったのか、その後は静かに遊び、帰り際に「すみませんでした」とAくんママが言ってきました。
Aくんママとの付き合いはこれっきりですが、息子も私もAくんが大好き。息子は学校でAくんと今でもよく遊んでいるそうです。もし今度、理不尽な文句を言われたときは、Aくんを見習ってはっきり注意をしようと決めた出来事です。
著者:安藤由美香/30代・ライター。おおらかな10歳の息子と、完璧主義の6歳の娘を育てる二児の母。アクティブな夫と黒柴わんこと共に、にぎやかな日々を過ごす。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)