決して裕福ではなかった両家
私の父は職人として長く働いていたものの、決して高給取りではありませんでした。義父も似たような仕事をしていたため、私の実家も夫の実家も裕福とは程遠い家庭でした。
そのため、育ってきた環境が似ていたこともあり、私と夫は互いに似たような雰囲気を感じ惹かれ合っていたのだと思います。結婚を決めたときも、多額のお金がかかるなら結婚式は挙げなくていいと考えるほど、お金に対しての価値観が同じでした。
父から言われたこと
しかし、この結婚式を挙げないという私たちの考えに、私の父は納得してくれなかったのです。父は、「相手から結納金もないのに。結婚式をあげる費用を向こうが持つなら、結納金がなくても納得したけど……結婚式もしないなら結納金がないのはおかしい!」と言い始めました。
たしかに、結納金の代わりに結婚式の代金を新郎側が支度するのが一般的な時代。けれど、裕福ではなかった義実家の現状を知っていたはずの実父からそう言われたとき、とてもガッカリしたのを今でも覚えています。
◇ ◇ ◇ ◇
結局、結納金も結婚式もなく、ただ入籍だけを済ませた私たち。父には小言を言われましたが、無理に義両親にお金を工面してもらうほうが心苦しかったので、私はこれでよかったと、今でも思っています。
著者:浦部さくら/50代女性・子育てが一段落したアラフィフ。若いころから鉄欠乏症に悩まされ続けてきたことがきっかけでちょっとした健康オタクに。結婚、出産、育児、健康など経験してきたことや興味のあることなどを突き止めたレポートを執筆中。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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