沐浴の大変さをわかってない夫
夫と私は20代後半で、今、生後3カ月の長男を育てています。長男は出産時のトラブルで生まれてすぐNICU(新生児集中治療室)に入り、2カ月間入院していました。無事退院してからも、私は心配性になりすぎてしまって、些細なことでも不安になる毎日です。
特に大変なのが沐浴でした。しばらくは沐浴を続けるよう病院から推奨されていたのですが、入院時は看護師さんが対応してくれることが多く、生後3カ月経っているとはいえ、私はまだ慣れていません。それに加えて長男も重くなってきて、腕や腰に負担がかかり、私は毎晩くたくたでした。
ある日、仕事から帰った夫に「仕事が早く終わった日は、沐浴を手伝ってくれない?」とお願いしました。すると夫はスマホを見ながら「え、ベビーバスに入れるだけでしょ? それくらいひとりでできるじゃん」と言ったのです。私はその言葉を聞いて悲しくなりました。私が沐浴にどれだけ神経を使っているか、どれだけ体力を奪われるか、わかってもらえていなかったのだと感じたのです。
しかし翌日、夫は帰ってくるなり「昨日はごめん!」と謝ってきました。聞けば夫は、職場で同僚たちと育児の話になったのだそう。そして「うちは妻が沐浴しんどいって言っててさ。でも母親ならみんなしてることだろうし、ひとりでがんばってよって思って……」と軽い気持ちで夫は話したのだとか。
ところが、それを聞いた育児経験者の同僚が眉をしかめて「それ自分も沐浴させてから言ってんの? 首の座ってない赤ちゃんを片手で支えて体洗って、湯冷めしないように急いで拭いて保湿して着替えさせて。それに途中で泣いたりしたらさらに大変なんだぞ?」と言ってくれたらしいのです。夫が「いや、そんな大げさな……」と反論しかけたところで、「子ども、2カ月入院してたんだろ? 奥さん今でも不安な気持ちなんじゃないの? その状態で『ひとりでしろ』って突き放すの、けっこう冷たいと思うけどな」と、とどめのひと言を言われたそう。
「俺、そんなことまで想像できてなかったと思って、なにも言い返せなくて……」と言う夫に、私は「『ひとりでできるじゃん』って言われたことは本当に悲しかった。不安な中で子育てを頑張ってる気持ちに寄り添ってほしかったし、あなたも親なんだから、できることはもっといっしょにしてほしい」と伝えました。
そしてその日、さっそく夫と沐浴をしてみることに。すると夫は「うわ、落としちゃいそうで怖いね……。しかも重くて腰や腕が痛くなりそう」と、想像以上の大変さに驚いたようでした。
今回の出来事で、心の中で思っているだけでは、相手には伝わらないことがあると痛感しました。今後お互いに不満を持つことがあっても、気持ちをきちんと伝えて歩み寄っていけば、家族で協力して前向きな子育てができると思えた出来事でした。
著者:佐藤 千佳/20代・主婦。夫と生後3カ月の長男と3人暮らし。子育てでしばしば不安になってしまうが、かわいい長男に癒される毎日。育児の合間にSNSや推しの動画を見ることが息抜き。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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