「先に行って」と言っているのに…
その子はわが家のすぐ近くに住んでいて、登校前に娘を迎えに来てくれることがありました。娘と約束をしているわけではなく、ほとんどは「気が向いたから来た」というパターン。
困るのは、早く来すぎるときです。朝早く目が覚めてヒマだったからと、登校時間よりずいぶん早くチャイムを鳴らされることも。娘はまだ着替えも終わっていない状態なので、「ごめんね、先に行ってて」と伝えても、「一緒に行きたいから待ってる」と玄関でずっと待ち続けるのです。
遅刻するわけでもないのに、こちらだけが焦って支度をする羽目に。さらに勝手に家に上がり込んで中を物色していくこともあり、朝のバタバタで散らかったわが家を見られるのは、正直なところかなりストレスでした。
「遊べない」と言っているのに…
彼女の強引な行動は放課後にもありました。その日は私の誕生日で、夫が休みを取り、娘が帰宅したら2人でケーキを買いに行ってくれる予定でした。しかし娘が帰ってきてすぐ、チャイムが鳴り……、例の友だちが遊びに来たのです。
当然、娘は遊ぶ約束はしていません。娘が玄関で「今日は遊べないの、ごめんね」と事情を伝えても、「大丈夫! ちょっとだけだから!」と靴を脱いで勝手に娘の部屋へ。
これには私もびっくり。説明してもわかってくれないとは思いませんでした。
結局その日は家で遊ぶことになり、ケーキは夫がひとりで買いに行くことになったのでした。
幼稚園からのお付き合いで、根は良い子で悪気がないのを知っている分、どこで線を引くべきか難しく、対応に悩むことが多くありました。今思えば、最初の段階でもっとはっきり伝える、あるいは早めに保護者に相談するなど、曖昧にしない対応が必要だったのだと思います。
ちなみに、小学4年生になった現在、わが家は隣町に引っ越しましたが、娘と友だちは同じ習い事に通っているため、今でも仲良し。今後またわが家に来る機会があるなら、長く良い関係を続けられるよう、無理のない距離感でじょうずにつき合っていきたいと思っています。
著者:堂本ちか/30代女性。2015年1月生まれの娘と2022年11月生まれの息子、年の差きょうだいのママです。お調子者の娘とおバカな息子のかわいさに癒されながら毎日育児奮闘中です!
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
※AI生成画像を使用しています