セカンドオピニオンは拒否!
義母の不調は、今でも原因がわかりません。めまいや頭痛、節々の痛みなど、ありとあらゆる場所に不調が出ているのに、検査をしても異常なし。薬を飲んでも、効いているのかいないのか、いまいちよくわかりません。
セカンドオピニオンを求めて他の病院に行くことをすすめているのですが、今の病院以外には行きたくないと言います。
今回の義姉の帰国は、1カ月。義姉は海外で起業し、バリバリ働いているすごい人です。それなのに、それを鼻にかけることなく、人に気を遣える人でもあります。
義母の病状は気持ちの面も大きく左右するのか、義姉が帰国して以来調子が良いよう。とある日は、ひとりで散歩に出掛けていくまでになりました。
信じがたい義母のたくらみ
しかし、義母が散歩に出掛けている間、義姉と2人ゆっくり過ごそうと思ってコーヒーを淹れていたときのこと。義姉は、この家から逃げるように私に言うのです。突然のことでびっくりしていると、義姉は驚がくの事実を教えてくれました。
義姉に聞かされたのは、思ってもみなかった義母の秘密。でも、黙って逃げるのは得策ではないと思った私は、秘密の計画をたてました。
その日の夜、私が体調を気遣う言葉をかけると、義母は相変わらず体調の悪さをアピール。いつもならやさしい言葉をかけますが、今日は違います。
「ありがとうと言っておけば、お嫁さんがいろいろ動いてくれるなんて思っていないわよね」 と、義姉が言うと義母はドキリとした顔を見せました。
最初に義母の病状に不信感を覚えたのは義姉でした。調査会社を使って調べあげたところ、義母の悪事に気づいたというわけです。
義母は仮病を使って私を家政婦のように扱うことに成功。病気だと言っているだけで、住む場所もお金の心配もなく、家事も最低限で済みます。セカンドオピニオンを拒否したのも納得。義母は健康そのものでした。
自業自得のブーメラン
本気で心配し、あれこれ世話を焼いていた私を軽んじた行為は、決して許されません。
結局、義母との同居は解消。私は夫の赴任先に引っ越しを決めました。もちろん義姉も義母の面倒を見る気はありません。怠けた体と気持ちにムチを打ち、自分の食いぶちくらいは働いてもらいます。
義母からは時折、体調が悪い、検査入院したなどの連絡が入りますが、もはや義姉も夫も相手にしていないようです。一度ついた嘘は取り返しがつきません。誰からも心配されず、寂しい生活を送っているとしても、それは義母が蒔いた種なのです。
人生はブーメランのごとく、良きも悪きも報いを受けるものです。自分のおこないは正しいか、きちんと考えて実行に移すべきでしたね。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。