胸に感じた異変とは?
アンナさんが診断されたのは、浸潤性小葉がんのステージ3A。自身が胸に異変を感じたことをきっかけに、がんがわかったと話します。
発端となったのは、右側の胸がワンカップほど小さいと感じたことだったそう。すぐに病院を予約し、マンモグラフィやMRIを受けたもののがんは見つからず、「生検」と呼ばれる針を使って組織を採取する検査によって、がんが見つかったそうです。
「がんは隠れるのがうまい。ちょっとそこは疑ってもいいんじゃないかなと思います」と語るアンナさん。「異変を感じたら疑う」という自身の経験を踏まえ、視聴者に呼びかけていました。
がんと闘うために必要なものとは?
がんを公表して以来、アンナさんのもとには「あれがいい」「これが効く」と、たくさんの情報が入ってくるそう。これはアンナさんに限らず、がんを打ち明けた人の多くが経験することではないでしょうか。
アンナさんはそんな情報に対し、がんになると「心が弱っていて判断できない」と話します。
がんに効く、がんにはタブーなど、さまざまな情報が溢れる昨今、何が効くかはがんの種類やステージ、治療の経過などによって異なり、みんなに当てはまりません。
がんと闘うためには「自分で学び、決める必要がある」と語るアンナさん。知恵と知識を備えなければならないと、伝えていました。
言っている人は励ましのつもりでも…
自身ががんになってわかったのは、「頑張って」「友だちは治りました」などの言葉だったそう。発した本人は励ましのつもりでも、プレッシャーになると話します。
もちろんがんを克服し、元気になった人がいるのも事実ですが、みんな違うのががん。かける言葉の難しさを語ります。また、そういう言葉ではなく「元気になったらどこか行こうよ」という声かけがうれしいと呼びかけていました。
アンナさんの投稿には、励ましの声だけでなく、「治療を頑張ろうと思えた」「自分ががんだとまわりに言えるようになった」というコメントもたくさん寄せられていました。アンナさんの発信に勇気づけられた人がたくさんいることがわかります。
アンナさんは、これからも治療の経過を発信するそう。アンナさんの勇気ある発信が、多くの人に希望を与え続けることを願っています。また、アンナさんの1日でも早い回復を心から祈ります。