先生に嘘をついた私たち
中学2年生のときの話です。プールの授業がある日、友だちと「めんどくさいよね」という話になりました。すると、友だちから「ずる休みしない? 生理がきたって言ったら絶対に休めるよ」との提案が。私も「そうしよう!」と同意しました。
そして授業の前に、「生理がきちゃっておなかが痛い……」と先生のところへ。先生は「2人ともか? 本当か?」と少し疑った様子でしたが、私たちが「本当です。だからプールを見学させてください」と言うと、しょうがないという顔で「わかった、静かに見学するんだよ」と了承してくれました。
徐々に罪悪感が…
私たちは心の中でガッツポーズ。授業中は友だちとたくさん話すことができ、とても楽しかったことを覚えています。
しかし、サボったときは楽しかったのですが、私も友だちも徐々に罪悪感が湧いてきて、先生に対して「嘘をついてごめんさない」という気持ちに……。また、もし仮病を使ったことがバレてしまった場合、本当に生理で体調不良の子も疑われかねません。それ以降、私も友だちも生理と嘘をついてずる休みをすることはありませんでした。
私は現在、女の子の母親で、いつか娘にも生理について教える日がくるでしょう。その際は自分の経験を素直に打ち明け、「授業をサボりたくても、生理という嘘をついてはいけない」と話したいと思っています。
著者:松谷えりな/30代女性・4児のママ。教員免許保持。子ども4人と夫、ペットのわんちゃん1匹と暮らしており、趣味は子どもたちといろいろな公園へ遊びに行くこと。
作画:まっふ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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