「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板から派生した、食と栄養についてお答えする【管理栄養士に相談】。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、離乳食をスタートした赤ちゃんが必ず通る道、“卵”についての相談です。
Q. 卵の進め方を教えてください
9カ月の息子です。卵はまだ1度も与えていません。そろそろ始めなきゃと思っていますが、進め方がイマイチ分からないので教えてください。
最初は耳かきくらいと聞きましたが、それ以降はどのように与えたらいいのでしょうか? 新しい食材は2、3日連続でと言いますが、卵も同じですか?
矢部まり子管理栄養士からの回答
卵の進め方ですが、遅延型アレルギーも考慮し一番慎重な方法をお伝えしますね!
まず固ゆで卵を作り黄身を取り出します。耳かき1をお粥に混ぜて食べさせます。問題なければ1日あけて、また同じように耳かき2、問題なければ1日あけて、耳かき3。これで小さじ1くらいはとれていますので、次は1日あけて小さじ2を食べさせてみてください。ここまでで症状がなければ、卵黄アレルギーの可能性はかなり低いと思っていただいて大丈夫です。
その後、卵白のみを試します。同じように固ゆで卵を作り、卵白のみで卵黄の時と同じように試してみてくださいね。卵白も大丈夫であれば、最後に全卵で試します。ここまできたら、固ゆで卵でなくても大丈夫ですが、必ずしっかりと火を通したものでお試しくださいね!
※参照元:ベビーカレンダー「管理栄養士に相談」コーナー〈 https://baby-calendar.jp/talk/category/tree/13/0 〉
卵のじょうずな進め方
卵は「完全栄養食品」と言われ、たんぱく質や必須アミノ酸、ビタミンCなどの栄養素がバランスよく含まれた食べ物です。毎日の離乳食にもぜひ取り入れたいところですが、特定原材料7品目のうちの1つでもあるため、アレルギーが心配でなかなか卵に挑戦できないというママも多いのではないかと思います。
それでも赤ちゃんが食べられるものが増えるにつれ、離乳食を作っているときなど、“ここで卵を使えたらいいのにな”と思うことはありませんか? もっと大きくなったら、オムライスや卵焼き、卵かけごはんも食べさせてあげたいですよね。
そのためにも、ぜひ卵の練習をはじめてみてください。最初に卵をあげるときの方法やその後の進め方をしっかり知って実践してみましょう。
離乳食は、かたゆでの黄身から少量ずつ
卵には、卵黄と卵白があります。食物アレルギーで問題になるのは、卵白に含まれているたんぱく質です。このため、離乳食では、しっかりと火を通したゆで卵の卵黄の部分を食べることからスタート。5~6カ月(離乳食初期)ごろを目安に、耳かき1杯程度のごく少量から始め、赤ちゃんの体調に変化がなければ徐々に量を増やしていきます。
卵黄が食べられるようになったら、次は卵白を少しずつ加えていきます。生後9〜11カ月ごろには加熱した全卵1/2個、さらに1歳〜1歳半には全卵の2/3個までを目安に量を増やしていくといいでしょう。
全卵が食べられるようになっても加熱を
かたゆで卵の卵黄は、ぽそぽそとして赤ちゃんにとって食べにくいときがあります。卵黄は裏ごしをして、ミルクなどでのばしてトロトロにしたり、おかゆの上にのせて混ぜて食べると食べやすくなります。
全卵が食べられるようになると、たとえば炒り卵、卵焼き、オムレツのような卵料理も食べられます。このときも、卵は中まで火を通すこと。できるだけ、半熟の卵を食べることは避けるようにしましょう。
卵を食べたあと、赤ちゃんの体に湿疹が出るなど、ちょっとでもおかしいと感じたときは、すぐに病院に行きましょう。病院では、担当の医師に「いつ、どんな食べ物を食べて、どういう症状が出たのか」を説明する必要があります。気になる症状が出たときは、食事の時間や食事の内容を記録し、医師に伝えましょうね。
※引用元:ニュース(食・レシピ)「アレルギーが心配なママへ!離乳食の始め方・進め方『卵』」〈 https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/5304 〉
まずはかたゆでの卵黄からスタート→徐々に卵白をプラス→全卵、という順番を覚えておきましょう。また、矢部管理栄養士が回答しているように、少しお休みを入れながら慎重に進めてあげてくださいね。
ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!