ついに陣痛が…!
出産予定日が近づいたある日のこと。その日は明け方からおなかが痛く、そろそろ陣痛がきたかなと思いました。朝、夫に「もしかしたら陣痛がきたかもしれない」と言うと、夫は「わかった。今日は仕事があるけど、職場に顔だけ出してすぐに帰ってくる」と言い残して出勤。
それから私は病院に連絡し、診察の結果、すぐに入院することになりました。そして夫に入院の連絡をすると、朝に約束した通り、職場をすぐに出て病院に駆けつけてくれたのです。
無事出産できてよかった!でも…
陣痛は、トータルで8時間以上も続きました。私は陣痛の痛みに必死でこらえながらも、夫がすぐに職場から駆けつけてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいに。しかし、陣痛の痛みがひどかったため、夫とは会話もろくにできない状態が続いていました。
そんななか、いよいよ出産のときを迎えました。オギャアという産声を聞いて、無事に子どもが生まれてホッとした気持ちになったのですが、それと同時に、夫に対して、ある気がかりが浮かんできました。
私が謝った理由とは?
ようやくゆっくり話せる状態になった私は、気になっていたことを口にしました。それは前日、夫が食べたいと言っていた唐揚げを今日作ると約束していたこと。
しかし、私が急きょ出産となってしまったために、夫のために唐揚げを作ることができなくなってしまいました。そのことを申し訳ないと思っていた私は、出産直後、夫に「ごめんね。今日は唐揚げを作るって約束したのにできなくて」と謝罪しました。
すると、夫はやさしく笑いながら「そんなことは気にしなくていいよ。それよりも元気な子どもを産んでくれてありがとう」と言ってくれたのです。約束が果たせなかったことが気がかりだっただけに、私は夫のこのひと言に、涙してしまいました。
その後、退院してしばらくの間、子どものお世話に追われていた私。あるとき時間の余裕ができたので、夫に約束していた唐揚げをようやく作ることができました。唐揚げを見ると、夫が出産直後にやさしい言葉をかけてくれたことを今でも思い出します。
著者:nanoka22/社会人として約10年働いたのち、現在は2児の30代ママ。コンテンツクリエイターとして、自身の経験をもとにした体験談や考えを執筆している。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年1月)
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