え…今なんて!?
義母もその事を嬉しく思ってくれていました。私もその様子を微笑ましく見ていたのですが、義母が突然、びっくりすることを言い始めました。「私の事、なんて呼ばせようかしら。おばあちゃんとか、ばぁばとか年寄りみたいで嫌なのよね」と言われ、私は驚いてしまいました。年寄りということではなく、息子との関係性が祖母と孫なのだから、おばあちゃんや、ばぁばという呼び方でいいのではないかなと私は思ったからです。私が愛想笑いしていると、義母が「じゃあ、あーちんって呼ばせよう」と言い始めました。義母の名前は、「あ」から始まるので名前に沿ったあだ名でした。私は唖然とし言葉が出ませんでした。私はあだ名で呼ぶよりも、ちゃんと関係性の名前で呼んだ方が教育上良いと思いましたし、さすがに祖母をあーちんと呼ばせるのは抵抗があったので、息子には呼ばせないようにしました。
◇ ◇ ◇
その日は苦笑いで済ませましたが、後日また義実家に息子を連れていったときはさりげなく私が「ばあばにこんにちはって言ってー」と息子に呼びかけ、あーちん呼びをさせませんという雰囲気を出しました。義母もその後、何も言ってきませんでしたが、内心どう思っているのか分かりません。あーちん呼びさせなかった事は後悔していませんが、義母には少し可哀想なことをしてしまったかなと思っています。
著者:原田優香/30代女性・会社員。30代女性・主婦。結婚6年目の専業主婦です。2人のわんぱくな男の子を育てる母です。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)