夫と初めて東京へ行くことに
私と夫は東京からある程度距離のある地方出身で、「東京まで行くのは面倒だよね」と、基本的にデートやお出かけは近場で済ませることがほとんどでした。しかしある日、東京でしかおこなわれないイベントがあり、どうしてもこのイベントに行きたかった私は、夫を誘って東京へ行くことに。
私はひとりでなら東京へ行ったことがありましたが、夫と2人で東京に行くのはこのときが初めて。ひとりで行った際には、複雑に入り組む路線や駅構内の地下が迷路にしか思えず、早めに出発したにもかかわらず、予定の時刻に間に合わないほど迷いました。そのため、夫と一緒に東京へ行くことになったときも、遅刻しないよう、さらに早めに家を出ることにしたのです。
東京の地下迷宮を苦もなく進む夫
当日出発すると、夫は東京の駅のどこで路線がつながっており、どの電車に乗り込めばいいかを、電光掲示板を見ただけで、ほぼネットも使わずに理解しました。夫が「こっちだよ」と正確に先導してくれたため、予定していた時間よりも1時間半早く目的地へ到着し、暇をもてあます事態になりました。
あまりに驚いて、夫に今まで東京に住んでいたことがあるのか、通っていた時期があるのか尋ねたところ、そんなことはないとのこと。ちなみに、他の地域の路線や高速道路についても同様で、夫はどこに行っても、ほぼ迷うことなく目的地に到着できます。私の実家へ帰った際も、父にどの道を通って来たか尋ねられた際、私よりも詳しくすらすらと答えていました。
興味関心の深さが記憶力につながる?
なぜこんなにも複雑な路線や道路を理解し、記憶できるのか聞いてみると、夫いわく「昔から電車や車が好きだったから自然と覚えられる」とのこと。夫は幼いころ、電車や車のおもちゃを大量に集めていたようで、今もオタクというほどではないものの関心が強く、車も一目見ればメーカーや車種を当てられます。
逆に私は、電車や車は移動手段でしかなく、興味を持ったことがないと気づきました。
そして、試しに私が関心を持っている、スキンケアについて夫に質問してみることに。夫も時々スキンケアをするのですが、「あなたがたまに使うスキンケア商品のメーカーは?」と聞いてみたところ、夫はまったく答えられませんでした。逆に私は肌荒れがひどいこともあって、メーカーや商品、成分に詳しく、夫にすらすらと解説できたことで、結局、お互いに「関心の強さによって深い知識が付くのかもしれないね」と結論付けたのでした。
その後もそれぞれが詳しいジャンルについて考えると、やはり好きだから、もしくは必要にかられて覚えたものがとても多く、ものごとを覚えるのに、興味関心の強さが重要なのだと改めて気づいた出来事でした。
著者:百田/女性・主婦
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年4月)
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