だしが香る本格どんぶり!
NHK『きょうの料理』で、料理研究家・土井善晴さんが披露した「豚こま丼」。プロならではの技が光る、本格和食の味わいを手軽に楽しめるレシピです。
昆布と煮干しから「だし」を取るほどのこだわりですが、調理時間はわずか15分!だしの抽出や食材のカット、加熱の際にも難しい工程は1つもありません。
親子丼と似たようなレシピですが、豚こま肉とねぎが一味違った魅力を生み出してくれるんです。
調理中にも漂うだしの良い香りが、期待感を膨らませてくれますよ。さっそく作っていきましょう!
土井善晴さん「豚こま丼」の作り方
材料(1~2人分)
・豚こま切れ肉…100g
・ねぎ…1/2本(50g)
・卵…1~2個
・ご飯(温かいもの)…茶碗1~2杯分
・サラダ油…大さじ1/2
・丼だし…90ml
【丼だし(約250ml分)】
・水…カップ1
・しょうゆ…カップ1/4
・みりん…カップ1/4
・砂糖…大さじ1
・昆布(8cm四方)…1枚
・煮干し…10g
作り方①丼だしを作る
始めに丼だしを作っておきます。
小鍋に丼だしの材料をすべて入れ、昆布が大きく戻るまで弱火でゆっくりと煮立たせましょう。
ひと煮立ちさせたら火を止めて、昆布と煮干しを取り出したら丼だしの完成です。
通常であれば、昆布からだしを取るのには1時間近くかかります。それが今回の方法であれば10分程度で済むので、だしを取るハードルがグッと下がりますよね。
ちなみに丼だしの割合は、水:しょうゆ:みりん=4:1:1と非常にシンプル。
和風定番の味付け、かつ本格的な風味を簡単に作れるので、ぜひ覚えてもらえると嬉しいです!
作り方➁ねぎと豚こま切れ肉をカットする
ねぎは1cmの厚さの輪切りにします。
豚こま切れ肉は、小さめの食べやすい大きさに切っておきましょう。
作り方③焼き目がつくまでねぎを炒める
小さめのフライパンにサラダ油を中火で熱し、ねぎを入れて焼き目がつくまで炒めます。
作り方④丼だしと豚こま切れ肉を加えて煮る
フライパンを一旦火から下ろして冷まし、丼だし90ml、豚こま切れ肉を加え、再び中火にかけて煮ていきます。
作り方⑤溶き卵を少しずつ流し入れる
卵はボウルに割り入れ、溶きほぐしておきます。
豚こま切れ肉にほぼ火が通ったら、煮立っているところに溶き卵を少しずつ流し入れましょう。
作り方⑥蓋をして2~3分間蒸し焼きにする
卵がクツクツとしてきたら、蓋をして弱火で2〜3分間蒸し焼きにします。
卵がフワッとふくらめば出来上がりの合図。器にご飯をよそい、上からのせたら完成です!
優しい甘みが口いっぱいに広がる!
しょうゆ由来の色濃い見た目とは裏腹に、あっさりした優しい風味を楽しめます。だしの旨みと卵のまろやかさが見事に調和して、何度でも食べたくなる味わいです。
加熱時間が短いため、豚肉には脂がのったままでジューシー。噛み応えもやわらかな仕上がりになっていました。
また、ねぎはシャキシャキ食感を残しつつも、噛むととろっとほどけて甘みが溢れ出してきます。
だしの風味と絶妙な塩加減のおかげで、一口も残すことなくペロリと平らげてしまいました。
卵、豚肉、ねぎという各食材の異なる食感に加え、味付けもしつこくないので飽きることなく食べ続けられるんです。
和食に馴染みのある方であれば、子どもから大人まで、確実に美味しいと言ってもらえそうな味付けでした。
だしの比率さえ覚えればパパッと作れちゃう!
土井善晴さんらしい、和の心が詰まったお手軽レシピでした。
昆布と煮干しを使った丼だしは、うどんや肉じゃがなど、様々な和食に活用できそうです。
想像以上に絶品なので、ぜひ作ってみてください!