ある日、子どもたちが学校に行っている間、私が一人でカフェでお茶をしていると、A子が現れ「あなたがいるのが見えたから♪」と言って隣に座ってきました。
財布を忘れたママ友
そしてケーキを3つも注文し一人でバクバクと平らげ、一方的に話しかけられて困惑。私が帰ろうとすると、「あら! 財布忘れちゃったわ! ちょっとお金貸してくれない?」と言うのです。お金の貸し借りをしたくはなかったものの、その時は立て替えました。
他のママ友も同様の被害に
その出来事から一週間後、マンションのエントランスでA子に遭遇しました。「この前立て替えたお金、返してもらえる?」と声をかけると、「今、急いでいるの!」と言って逃げるように去ってしまいました。その後、A子は私を避けるようになり、お金は一向に返されません。
この話を仲良しのママ友たちとランチをしているときに打ち明けると、みんな同様の被害に遭っていることが判明。そんなときA子が偶然通りかかり、勝手にランチに参加してきました。
また財布を忘れたの……!?
私たちは「この前のお金を返してくれる? 今日はおごらないから」と言うと、A子は笑いながら「当たり前じゃない~ほら、財布も持ってきているし♪」と鞄の中を見せてきました。そして大量のパスタを食べ始めたのです。
しかし、お会計のとき、「あら! 財布だと思っていたのに化粧ポーチだった! 財布忘れたから奢ってくれる? 安いからいいでしょ?」と平然と言い放ちました。
結局お店に迷惑がかかるのを避けるため、再び私たちが立て替える羽目に。もう私たちも我慢の限界……!
A子への反撃
私たちはA子を反省させるための計画を練ることに。そして、「おいしいお店を見つけたから、一緒にランチしない?」とA子を誘いました。
ランチの日、「15分遅れる」と伝え、私たちが遅れて到着すると、A子は既に一人でランチセットを頼み、食べていました。「今日は財布持ってきてるよね?」と聞くと、「あ、また忘れちゃった」との返事。
その途端、私たちはその場を去ることに。慌てるA子をお店に残し、私たちは出て行きました。その後A子は店員に止められ、結局彼女の夫が支払いに来たそうです。
A子からの涙の謝罪
その夜、A子と夫がわが家に謝りに来ました。これまで近所のママたちに「財布を忘れた」と言ってお金を立て替えさせていたことを彼女の夫に伝えると、謝罪してくれました。
A子は「今まで本当にごめんなさい」とこれまでの行動を深く反省し、今後は決してお金を借りることはしないと誓いました。夫から厳しく叱られたようで、これまでに貸していたお金も全額返済されました。A子の反省が見られたので、私たちも許すことにしました。
財布を忘れることは誰しもあるかもしれませんが、毎回わざと忘れて人に奢らせるのは、卑怯な手段です。信頼できなくなり、良好な人間関係を築くことも難しくなってしまいます。以降、A子とは適度な距離感を保ってママ友関係を続けています。
【取材時期:2024年8月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。