毎年恒例マラソンの授業
マラソンの授業は、学校近くにあったお城の堀周りを1周する2kmほどのコースを走るというものでした。運動部に所属しているわけでもなく、普段から運動をしていない私にとってはハードでした。毎回、「嫌だなあ」と思いながら走っていたことを覚えています。
そんなある日、生理2日目がマラソンの授業とかぶってしまいました。生徒の中には生理痛を理由に体育の授業を休んでいる子もいましたが、私は生理痛がなく「休む」という考えは浮かびませんでした。
生理中のマラソン
生理中のマラソンの授業で気になったのは、やはり経血漏れです。生理2日目ということもあり、多い日用のナプキンをつけていたのですが、走っている途中で経血がドロッと流れた感覚が。
まだ半分にも差しかかっていない道中で、「ああ……漏れたらどうしよう」と私の頭の中は経血漏れの心配でいっぱいに。ペースを遅めてゆっくり走らないと心もとなくて……。
結果、だいぶみんなから遅れをとりましたが、なんとかゴール。走り終え、そのままトイレに直行しました。
やはりしていた経血漏れ
トイレに直行すると、やはりナプキンからはみ出て下着にまで経血がついていました。下着の替えは持っていなかったので、トイレットペーパーで下着についた経血をできるだけ拭き取ってからナプキンを交換。なお、私は生理の日は下着の上にスパッツをはいており、幸いなことに経血はスパッツで食い止められて体操服にはついていませんでした。
生理が重い日とマラソンが重なることはそれ以降なかったのですが、軽い日は何回かありました。ナプキンは蒸れるし、漏れの不安は消えないし、生理中のマラソンは気持ちのいいものではなかったです。
今思うと、2日目のような生理が重い日は休めばよかったなと思いました。漏れの不安だけでなく体調の不安がある子もいると思います。体調に合わせて「休みやすい空気」も必要だなと感じた出来事でした。
そして私自身は、下着まで汚してしまうような大きな経血漏れをしたのはこのマラソンの授業が初めて。この経験から生理の日には予備の下着を持ち歩くようになりました。
※生理中は、代謝が悪くなっており運動能力も落ちています。生理中に運動をおこなう際は、体調を考慮しながら無理なくおこないましょう。
著者:堀川京香/30代女性・2020年生まれ、2022年生まれの女の子を育児中の2歳差姉妹ママ。生理不順を機に前職を退職。自身の経験を元に妊活・出産・育児について執筆中。
イラスト:もふたむ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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