娘の名前をからかい続ける義妹…
第一子である娘を出産したときの話です。名付けについて夫と真剣に相談しあい、姓名判断をたくさん調べながら名付けました。そして出産後、生後2カ月の娘を連れて初めて義実家に帰省。ちょうど、義妹夫婦と3歳の姪っ子も帰省しているタイミングでした。
姪っ子はまだ生まれて2カ月しか経っていない娘の肌をペチペチと触りながら、「赤ちゃんの名前、変なの~! あはは」とはしゃいでいます。子どもは無邪気だなくらいに考えていたのですが、それを聞いた義妹は「やば! 笑える。ダサいね!」と笑っていました。出産後で気持ちが不安定になっていたこともあり、私はかなりショックを受け、何も言い返せませんでした。夫も「真剣に考えた名前なんだからそんなこというなよ!」と言ってくれますが、義妹たちは笑うだけ……。こんなにからかわれる名前なんだ、大きくなってお友だちにもからかわれたらどうしよう……。と名付けを後悔してしまう私。すると私の落ち込んだ姿を見て夫が「一生懸命考えた名前だよ。俺たちが愛情込めて育てるから大丈夫。この子は幸せになるよ」と言ってくれました。
それから義妹たちには会わないよう避けて帰省していた私たち。しかし数年経ち、今回は親戚みんなで集まろうと義両親に言われ、仕方なく集まることに。6歳になった娘は背筋をピシッと伸ばしてお行儀よく座ります。お箸をきれいに使う様子を見て、親戚の人たちが「お箸じょうずだね、かわいいね」とたくさん褒めてくれ、娘も得意顔。
すると義妹が「大きくなったけど、そのダサい名前でお友だちから笑われてない? 」とからかうように話しかけてきたのです。イラッとした私はすぐに「ひどいことを言うのはやめてください。幼稚なことを言い過ぎです!」と言い返しました。思いがけない切り返しだったのか、顔を赤くして、睨みつけてくる義妹……。集まっている他の親戚たちの空気も凍ります。すると9歳になった姪っ子が「お母さんのほうがやばいって。絶対謝ったほうがいいよ」とフォローしてくれました。義妹は結局娘に謝ることはなかったのですが、姪っ子の言葉に私の気持ちはかなり救われたのでした。その後、私は娘に「あなたの名前は変じゃないし、私たちが一生懸命考えて付けた名前だから自信をもってね」と伝えました。娘も「わかった!」とにっこりしてくれました。
数年後に会っても全く変わっていなかった義妹に残念な気持ちでしたが、成長した姪っ子が、私たちの味方になってくれたことはうれしかったです。しかし、その後は義妹とは距離を置くことに。娘には人の名前をからかうことをしてはいけないと教えていこうとも決めた出来事です。
著者:宮本真由美/30代・ライター。8歳の娘と5歳の息子の子育てに翻弄されるパートママ。年1回の大好きなディズニー旅行のために日々奮闘している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)