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子どもの誤飲事故数No.1!タバコ誤飲の対処法は? #禁煙週間④

5月31日~6月6日は禁煙週間です。この記事では、助産師 REIKOが子どもの誤飲事故数が最も多いタバコについて解説しています。

タバコに手を伸ばす赤ちゃんのイメージ

 

こんにちは! 助産師のREIKOです。5月31日~6月6日は禁煙週間です。これまでは喫煙による影響についてお話してきました。最終回は、タバコによる子どもの事故についてお話ししたいと思います。
 

子どもの誤飲事故数のNo.1は、タバコ

2018年2月に厚生労働省が公表した「2016年度 家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」において、子どもの誤飲事故で最も多かったのが、タバコでした。タバコの誤飲はこの調査で4年連続の1位となっています。

 

年齢別にみると、タバコの誤飲に関する報告147例中、生後6~11カ月児が73例と最も多く、12~17カ月児の52例をあわせると125例となり、1歳前後のお子さんが大半を占めていました。テーブルに置いてあったタバコを口にしてしまった、タバコの吸い殻が入った飲料を飲んでしまった、公園の砂場に捨ててあったタバコの吸い殻をなめていたなど、さまざまな状況が報告されています。

 

タバコを誤飲したらどうなる?

タバコの誤飲で問題となるのが、ニコチンです。タバコそのものを口にするよりも、タバコの吸い殻が入った飲料を飲んでしまうなど、水に溶けだしたニコチンを摂取してしまう方が体内に吸収されやすいといわれています。

 

タバコを誤飲してしまった場合、悪心・嘔吐、下痢などの症状がみられますが、症状が重くなると、けいれんや昏睡、状況によっては死に至る可能性もあります。

 

タバコを誤飲したらどうする?

子どもがタバコを口にしているところを発見したら、まず最初に口の中のタバコをかき出し、吐かせます。このとき、飲み物をのませるのはNG!ニコチンの吸収を促してしまいます。

 

タバコの吸い殻が入った飲料を飲んでしまったり、タバコそのものを1/4以上食べてしまった可能性がある場合は医療機関を受診しましょう。その際、タバコの摂取状況や摂取量、子どもの様子を医師に伝えられるようにしておきましょう。

 

病院での治療は、点滴や場合によっては胃洗浄などがおこなわれます。入院となるケースは少ないようですが、胃洗浄をおこなわなかった場合は4時間程度の経過観察をおこなうことが望ましいとされています。

 


「2016年度 家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」によると、タバコを誤飲した小児の全147例中119 例が家庭内に喫煙者がいるケースでした。子どものタバコの誤飲を防ぐためには禁煙することがいちばんですが、喫煙者はもちろん、周囲の人たちが細心の注意を払い、誤飲をしないような環境を整えることが大切ですね。


医療短期大学専攻科卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※参考:厚生労働省「2016年度 家庭用品等に係る健康被害 病院モニター報告」〈 http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11124000-Iyakushokuhinkyoku-Kagakubushitsuanzentaisakushitsu/0000193417.pdf 〉日本中毒情報センター「保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報【たばこ】Ver.1.01」〈 http://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/363BF3119A806492492567DE002B897D/$FILE/M70166_0101_2.pdf

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